過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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854: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:25:51.81 ID:QaAtKMoF0

高級ホテルの最上階。
そんな場所にあるレストランともなると食事はお高い。
お高いが、毎日食べる訳ではないのだから大した金額でもない、とトールは思う。
もっとも、彼女にケーキを買わされる日々の中で金銭感覚が若干狂ったことは否めない。
以下略



855: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:26:19.16 ID:QaAtKMoF0

前菜二種にパスタ、メインに肉料理。
サラダを食べ終えたところでチーズの盛り合わせ。
年代物のワインにはチーズがよく合う。
酔っ払わない程度に呑んで、デザートに手がかかる。
以下略



856: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:27:08.42 ID:QaAtKMoF0

苦いエスプレッソが運ばれてくる。
これでフルコースは終わり。
程よい酔いと満腹に目を細め、フィアンマはじっとトールを見つめた。
中身同様高級感のある宝石箱は小さく、灰色をしていた。
以下略



857: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:27:41.52 ID:QaAtKMoF0

「もし俺とずっと一緒に居てくれるなら、…貰ってくれ」

格好良い台詞を考えて考えて、やっぱり浮かばなかった。
そもそも、彼女をときめかせるだけの素敵な言葉なんて識らない。
以下略



858: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:28:09.14 ID:QaAtKMoF0

「………俺様で良いのか」

か細い声だった。


859: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:28:36.81 ID:QaAtKMoF0

「俺様は、トールに沢山のものをもらった。
 右腕も、未来も、幸福も。…信頼も、恋心も」

これ以上貰っても許されるのか、判別がつかない。
以下略



860: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:29:28.86 ID:QaAtKMoF0

華奢な手が、指輪を取った。
はめる指に少し迷って、動きが止まる。
そうして迷いなく、左手の薬指にはめた。
トールの見立ては間違いなかったらしく、ぴったりとはまった。
以下略



861: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:30:25.02 ID:QaAtKMoF0

今回はここまで。
張った伏線を回収する時期にきて…ゴホッ


862:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/13(日) 10:02:16.68 ID:IBohI0XO0

>>1よ、どうか無理はしないでくれ
先の展開で書くのが辛いシーンがあるんだろうが、体調が悪いんなら後回しにすべきだぞ

心配せずに、勇気をもって休むんだ


863:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/13(日) 10:56:50.66 ID:lmPX4bMk0
乙です


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