38: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:21:32.91 ID:Ix9Gqc1z0
「おーい、碇ー」
ふと、後ろから声がした。
二人が振り返ると、そこにはこちらに駆け寄ってくるケンスケとトウジの姿があった。
39: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:22:53.50 ID:Ix9Gqc1z0
「なあ、碇。少し聞いてくれるか」
歩きながらケンスケはシンジに話題をふる。
「……何?」
40: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:23:54.75 ID:Ix9Gqc1z0
「昨日の夜、ベッドに入りながら考えたんだ」
ケンスケはアスカを無視して気にせず語る。
「僕は人を愛する事がどういう事なのか、それを知らないんじゃないかって」
41: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:26:06.58 ID:Ix9Gqc1z0
「大丈夫、ケンスケ?」
「ああ、こんな事ぐらい何ともないよ。辛いのは体の痛みより心の痛みさ」
パンパンとズボンについた土や埃を払ってケンスケは起き上がる。
42: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:27:46.51 ID:Ix9Gqc1z0
「それでさ、碇……」
「うん……」
「僕はさ、この感情が愛だと信じたいんだ。でも、その一方でそう信じられない僕もいるんだ」
43: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:29:55.47 ID:Ix9Gqc1z0
「乙女の前でなんて話をしてんのよ!/// H! バカ! スケベ!///」
「……それでさ、ケンスケ。愛に形はないと思うんだよ、僕は」
シンジはアスカを丁重に無視した。ケンスケは「形?」と聞き返した。「そう、形」とシンジは答える。
44: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/29(金) 22:30:33.46 ID:Ix9Gqc1z0
つづく
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/29(金) 22:41:13.44 ID:DXPAqaRKo
oh………
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/29(金) 22:47:10.87 ID:JLZ7a+tRo
俺の瞼の裏にも何故かゲンドウパパの笑顔が浮かんできた
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/30(土) 03:50:44.86 ID:28nTZBUDo
髭反り広告のゲンドウならいいかな
48: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/12/01(日) 11:00:42.16 ID:d2qiH6t20
ケンスケがいわゆるホモセクシャルな愛に目覚めたのは、夏休みの始め頃まで遡る。
セカンドインパクト以降、この世界からは四季というものが消えたが、しかし夏休みは夏休みであり、この長い休みを使って彼は普段出来ない様な事をしようと考えた。
基本的に少年というものは、夢やロマンに憧れる生き物なので、彼は色々と考えを巡らせた末、一人旅に出ようと決意した。それ自体は、子供らしい至極普通の結論だったのかもしれない。
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