8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 21:32:59.88 ID:aOE4kkNGo
つづく
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 21:53:49.10 ID:BpD1zKnHo
乙です
期待大
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/07(土) 00:48:37.93 ID:COD12KL7o
いろはす〜?
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:05:14.38 ID:MQWg0cbmo
一度行動を共にすると、不思議な事にやけに気になってしまうもので。
あの子と別れた後も、頭の片隅にずっと引っかかっていた。
気付けば放課後になっていたようで、僕は急いで部活へと向かう。
急ぐ理由もないのに、急ぐ。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:11:21.40 ID:MQWg0cbmo
血の味を嘔吐で全部吐き出すと、僕は第二体育館の日陰に座り込んだ。
第一体育館じゃないのは、もちろん見つからないようにするためだ。
別に僕を見つけようとする人なんていないのにもかかわらず、だけれど。
「……先輩、やっぱりここにいました」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:17:29.39 ID:MQWg0cbmo
「……先輩」
何も言わずにしばらく時間が流れて、その子が口を開く。
1時間経ったような気もするし、5分程度だったような気もする。
熱かった体もすっかり冷めて、喉はいつも通りに戻っているのに。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:25:33.31 ID:MQWg0cbmo
「……」
何も聞いてこなかった僕への、失望なのか。
彼女はそれから口を開くことは無く。
目線の先の分からぬ彼女の方を、僕は見れずにいた。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:28:39.42 ID:MQWg0cbmo
いつもの帰路、足音は二つ。
普通なら囃し立てられでもするのかもしれないが、この距離感では帰る方向が同じの二人としか見えないだろう。
別にそう見えて欲しいわけではないのだけれど。
「……」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:30:07.15 ID:MQWg0cbmo
その日の夜は、僕なりに少し荒れた。
壁を殴ることはしない、物を壊すこともしない。
自分を壊すことすら出来ない僕に、壊せるものなんてありやしない。
だから僕は自己嫌悪する。
僕なんて、嫌いだ。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/08(日) 20:05:35.43 ID:qKtWFbOBo
次の日、僕は部活へ行かなかった。
サボった事がないわけじゃないのだけれど、その日はいつもより罪悪感が酷かった。
自分なんていなくても、何か変わるわけではないのに。
「……先輩?」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/08(日) 20:28:32.51 ID:qKtWFbOBo
こんな時間に帰っては、親から何か聞かれるかもしれない。
心配してくれてるのは分かってるし、親として当然なのだろうけど。
今の気持ちで、素直に受け止めることは出来なそう。
「……先輩」
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