2: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:33:24.93 ID:8M1w9cB8o
――幾つかの土地を移った私は、既に慣れていました
3: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:34:42.13 ID:8M1w9cB8o
中学三年生の私には、二つの道がありました
一つは、中学校の親友と同じ長野の高校へ進学する道
4: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:36:14.18 ID:8M1w9cB8o
そうした苦悩を抱えていたからでしょうか
私は、ミスを犯してしまいました
5: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:37:36.13 ID:8M1w9cB8o
諦観して、悔しさに歯を軋ませていた
そんな私に、話しかけてくれたのが
6: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:39:00.40 ID:8M1w9cB8o
――――よろしいんですか?
「困ってるんでしょ?いいよそのくらい」
7: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:40:20.67 ID:8M1w9cB8o
第一話 差し出してくれた左手
8: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:41:23.99 ID:8M1w9cB8o
優希「のどちゃんのどちゃーん、合格してたー?」
和「人で掲示がよく見えないので……わからないですね」
優希「そっかー、じゃあ学校にもどるじぇ」
9: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:43:49.77 ID:8M1w9cB8o
ゆーきと私は清澄高校の合格発表に訪れていました
清澄は難関私立や難関公立とは違い、平均的なレベルの公立高であるためか、合格できなかった悲しみに嘆くという人はあまりおらず
10: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:44:52.01 ID:8M1w9cB8o
そのとき見た彼は、机に突っ伏したまま動いていませんでした
ペンも持たず、枕にするための腕を組んでいるようでもなく、だらりと両腕を下ろしているだけなのです
11: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:45:49.43 ID:8M1w9cB8o
優希「のどちゃん見つかったー?」
和「……えっ」
和「あっ」
12: ◆TFz60grgq2[saga sage]
2014/01/05(日) 21:47:46.03 ID:8M1w9cB8o
優希「そうそう、のどちゃんの王子様は見つかったのか?」
和「な、何を言い出すんですか!」
優希「歩調が遅いから落ち込んでるように見えるじぇ」
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