過去ログ - ありす・イン・シンデレラワールド
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1:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 08:52:47.55 ID:Gcj069EQ0
 前置きを少し。昨年末に「アイドルマスターシンデレラガールズ」のノベライズゲームが出るというジョーク広告を見ましてそこにシナリオ募集が書いてありました。
 最初に見たときジョークだと気付かずに本気でシナリオを書いて応募しようとしたものをここに投稿致します。
 前に書いた物をシナリオ募集要項通り、「デビューに至るまでの前日譚」を4万文字程度で未発表のもの。
 メインキャラクター以外のシンデレラガールズは登場させない。
 それ以外のオリジナルキャラクター(プロデューサー、シンデレラガールズの家族など)は登場させても良い。
 初登場時のプロフィールを元に大きな矛盾がなければ設定を付与しても良い。という取り決めの中で書き直したものになります。

 ジョーク広告自体を「まとめサイト」で見ましてこちらを訪れたのはほぼ初めてになります。色々と初心者で拙い部分が多くありますがよろしくお願いします。
 「まとめサイト」で見て、そちらでストーリーを考えた旨をコメントで残したところ反応頂けて「スレを立てても良い」と言ってくれた人が居たんです。
 色々と悩みましたが新しいことに挑戦したく初めてスレッドを作成させてもらいます。

 注意事項としましては名前のある明確な登場人物としてプロデューサーを登場させます。苦手な方はご容赦下さい。
 こちらを訪れるのは最初で最後にしますので何か自分の良くない点に気付かれた方は遠慮無く言って下さい。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 08:55:47.16 ID:Gcj069EQ0
 1

 秋から冬へと空気の冷たさが変化していく季節、一人の少女が草木を掻き分けるようにして走っていた。時は空が白み出す前の誰もが未だ夢の中、そこは人々にとって間隙であり一人の少女はとある総合病院の緑多い中庭の奥へと足を踏み入れていった。
 その姿はまるで、ウサギを追ってこれから不思議の国へと迷い込む"アリス"のようであった。病や怪我を負っている人の心を癒やすために設けられた草木生い茂る中庭は大きく、少女が進む奥へと向かうほど緑は深くなっていく。
 腰まで届く黒髪をハーフアップにして青い大きなリボンで留め、チェック柄のマフラーを首元に巻いて袖と裾に意匠を凝らしたコートの下には学校の制服を着ている。コートの裾からは深い青のプリーツスカートが覗け、そこから伸びる細い脚は頼りない。
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/11(土) 08:58:10.07 ID:gACGd1+AO
橘ァ!今日は俺と子作りのレッスンだ!!


4:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 08:58:19.06 ID:Gcj069EQ0
「それなら」
 ぐっと拳を握り、灯が掴んだ答えは最初から彼が気付いていたものだった。灯は自分と同じく少女に置き去りにされたチェック柄のマフラーへと視線を向けた。


 その日の夕暮れ時、ありすはあの場所へと戻ってきていた。逃げるように、実際に逃げ出したのだが慌てて鞄とタブレットPCを手に取ったためにマフラーが手からこぼれ落ちてしまったのだ。本当ならすぐに取りに戻るはずなのだが逃げ出した相手を前にどう対処すれば良いのか分からずに学校からの帰りに意を決して足を踏み入れたのだ。
以下略



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/11(土) 08:58:52.15 ID:gACGd1+AO
橘ァ!今日は俺と子作りのレッスンだ!!


6:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 09:00:05.89 ID:Gcj069EQ0
 2

 アイドルプロデューサー灯と、少女ありすが出会いと別れと再会を果たした日から数日が経ったある日にありすは『三笠 灯』と書いてある名刺を手にして応接用のソファーに腰掛けていた。
 彼女が居るのは大きなオフィスビルの一フロア、デスクが並ぶ事務所の一画にて目隠しとなる仕切りが設置、ソファーが足の短いテーブルを挟んで向き合っている。その片方にちょこんと座るありすは心細さを感じてしまう。
 灯はありすにアイドルとなってもらうためにスカウトして相手の両親と顔を合わせて承諾をもらい、ありすを事務所へと招いたのだ。病院での中庭で少ない言葉を交わした日から再び会うのはこれで初めてとなる。
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/11(土) 09:01:25.23 ID:SHXNhlMfo
もうすこし行間空けるなりしないと読みにくい


8:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 09:01:32.17 ID:Gcj069EQ0
 3

 それから数日後、オレンジ色の空の下でありすは河川敷沿いを走っていた。長い髪を後ろで束ねて真っ青なジャージ姿をして横には同じくジャージ姿の灯がいる。その後ろには自転車に乗るちひろも居て単純な話、体力作りのために二人で走り込みを行っているところであった。
 ありすの初仕事、宣伝材料用写真の撮影を終えた後にボイストレーニングを行ったのだがそこで重大な事実が判明する。橘ありすという少女はアイドル活動をするには決定的に体力が足りないのだ。
 簡単なボイストレーニングを十分間ほど続けただけで全身から汗を噴き出して息を切らしてしまった、更には気分の悪さまで訴える始末。トレーナーに指摘を受けて灯はありすに基礎体力をつけさせるためにランニングをしていた。
以下略



9:チョッキを着たウサギ
2014/01/11(土) 09:03:31.34 ID:Gcj069EQ0
 申し訳ありません。行間については今回は利用していないのですが有用に使う場合があるので空けません。


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