24: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:36:51.69 ID:b71krqbf0
子どもの言葉は非情だった。
少し人間不信になるくらいに私はショックを受けた。
「……みんなうそつきなんだ」
25: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:37:43.02 ID:b71krqbf0
「また二の舞ってわけね」
26: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:38:13.31 ID:b71krqbf0
27: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:38:49.60 ID:b71krqbf0
特別に希は部室へ入ることを許した。
彼女はアイドルになりたいとは言わない。
嘘吐きじゃないからだ。
28: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:39:15.50 ID:b71krqbf0
それに、近くにいてもらって悪い気はしない。
こういうのを友達というんだろうか。
私には友達ができたことがないのでよくわからない。
29: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:40:31.77 ID:b71krqbf0
希の言うことはたまによくわからない。
しかし、きっとカードのことだろう。
何がもう少しなのか、何がごめんなのかわからない。
30: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:41:02.84 ID:b71krqbf0
「……ん? あの子……」
31: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:41:39.25 ID:b71krqbf0
「おまえとやっててもたのしくないんだよ!」
32: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:42:05.92 ID:b71krqbf0
うつろな表情だった。
泣くことも怒ることもせず、どこか仕方ないと割り切った表情をしている。
33: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:42:32.95 ID:b71krqbf0
「ねぇ、ちょっと……」
なんて声をかければいいんだろう。
年下の子と会話したことのない私は、どう伝えればいいかわからない。
34: ◆eyH5F3DPSk
2014/01/22(水) 22:43:11.20 ID:b71krqbf0
私が一番近かったのはきっと運命だったのだろう。
少年を突き飛ばして、私は車にはねられた。
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