11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:14:36.64 ID:MG0rKjSR0
「…アイドルって、何なのかしらね」
「えっ?」
「萩原さんはどう思う?」
「…その…うまく言えないんだけど…私は、アイドルになって、少し臆病なのとか、犬が怖いのとか、引っ込み思案なのが治った気がするし…その…なんていうか、勇気、かな?」
「勇気…」
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2014/03/02(日) 16:15:06.60 ID:MG0rKjSR0
「千早さん、どうしたんですかー?」
少し舌っ足らずな明るい声、気遣わしげな目線、高槻さんだ。
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2014/03/02(日) 16:15:36.31 ID:MG0rKjSR0
「どうしたの千早…パソコン使えるのか?」
我那覇さんが不思議そうな顔で私の事を見ている。バカにしないでと言った後、私は例の質問をしてみた。
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:16:24.25 ID:MG0rKjSR0
「アイドルとは何か…私達自身の存在の理由とでも言うのでしょうか?」
何時の間にか私の後ろに居た四条さんの声に、心臓が跳ねる。
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:17:03.70 ID:MG0rKjSR0
「答えは私の中に?」
どうなんだろう、私はそんな気がしない…
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2014/03/02(日) 16:18:20.97 ID:MG0rKjSR0
「…簡単…?」
「ほら亜美、アンタ帰ってきたらすぐに明日のレッスン予定を見ときなさいって…千早?どうしたの、パソコンの前に座って」
律子までそんなことを言うから、少しむくれて見せた。
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:19:06.49 ID:MG0rKjSR0
「夢、ね。律子にしては気の利いた事を言うじゃない」
「何よ伊織。文句あるの?」
「別に〜」
「じゃあ聞くけど、あんたはどう思ってるの?」
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2014/03/02(日) 16:19:44.98 ID:MG0rKjSR0
結局みんなに聞いてみたけど、答えは出ないままだった。
「どうだ?千早、答えは出そうか?」
「いえ…それが…」
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2014/03/02(日) 16:20:17.64 ID:MG0rKjSR0
「ただ今戻りましってっとわぁぁっ!」
事務所に入るなり転びそうになってる春香。
この娘ならなんて答えるかしら?
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:20:45.97 ID:MG0rKjSR0
「千早ちゃんは、どうしてアイドルをやってるの?」
「えっ?」
「…千早ちゃんは、きっともう答えが出てるんだよ、でも、難しく考えすぎてるだけなんだと思う。だから…ね?大丈夫だよ」
「春香…ありがとう、少し見えてきた気がするわ」
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:22:03.36 ID:MG0rKjSR0
すると春香が照れくさそうに笑う。
「そんなことないよ、千早ちゃんが思ってた事だよ、きっと…」
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