過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
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118: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:49:45.93 ID:EuxySZ6G0
二メートル以上の、それこそ相手を叩き潰さんとする、
その刀剣は人間一人を振り回すのと同じ、若しくはそれ以上の重さがあるだろう、
119: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:51:17.54 ID:EuxySZ6G0
左真横、数十センチメートルも離れずに、コンクリートの破壊が行われた。
鼓膜だけでなく視力にまで及ぶ影響力、
120: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:52:41.00 ID:EuxySZ6G0
2=025
声、絶叫、咆哮、悲鳴のようで人間の声帯と猛獣の威嚇のような罵声が混じり混ざった、声。
121: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:53:28.82 ID:EuxySZ6G0
朱い色、その朱色は血だった。
出血や流血でのみ流れる、鮮血。
122: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:54:55.37 ID:EuxySZ6G0
「――覚悟を決めなよ」
突然の声に、時が止まったとさえ錯覚する。
123: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:55:42.59 ID:EuxySZ6G0
彼女は僕の心情を、読むように、最初から知っているように、笑う。
「じゃあ、教えてあげよう」
124: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:56:28.94 ID:EuxySZ6G0
2=026
そんな彼女に、そんな闇に、僕は背を向け走り出す。
125: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:57:33.57 ID:EuxySZ6G0
一頻り吐き出すものを吐き出し、遂には胃液が枯れ果てたのではないのだろうかと錯乱するほど、
想像以上に大量の液体を前に、僕は考える。
126: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:58:15.44 ID:EuxySZ6G0
「……ちくしょう、戯言だってか」
127: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 15:00:09.03 ID:EuxySZ6G0
覚悟を決めることになる、
辛く、重苦しく、何重苦にもなる決断を迫られる。
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