過去ログ - 死にたがりの青年と、無垢な化物狐
↓ 1- 覧 板 20
121: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:53:28.82 ID:EuxySZ6G0
朱い色、その朱色は血だった。
出血や流血でのみ流れる、鮮血。
122: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:54:55.37 ID:EuxySZ6G0
「――覚悟を決めなよ」
突然の声に、時が止まったとさえ錯覚する。
123: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:55:42.59 ID:EuxySZ6G0
彼女は僕の心情を、読むように、最初から知っているように、笑う。
「じゃあ、教えてあげよう」
124: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:56:28.94 ID:EuxySZ6G0
2=026
そんな彼女に、そんな闇に、僕は背を向け走り出す。
125: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:57:33.57 ID:EuxySZ6G0
一頻り吐き出すものを吐き出し、遂には胃液が枯れ果てたのではないのだろうかと錯乱するほど、
想像以上に大量の液体を前に、僕は考える。
126: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 14:58:15.44 ID:EuxySZ6G0
「……ちくしょう、戯言だってか」
127: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 15:00:09.03 ID:EuxySZ6G0
覚悟を決めることになる、
辛く、重苦しく、何重苦にもなる決断を迫られる。
128: ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/11(日) 15:04:31.46 ID:EuxySZ6G0
少年は決断を迫られる、未知の英雄となるか、死の奴隷となるか、
甘い誘惑と過激な現実、選び給え、選択を捨てろ、それでも、与えられるものなどない、
平等な死と不平の未来は、バランスの取れた天秤に掛けられる。
まあそんなこんなで次でラスト
129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/11(日) 18:01:57.49 ID:Fu7Rc2AWo
乙
もうラストか
130:お団子 ◆bZ4I4TB4eY[saga]
2014/05/19(月) 17:05:49.65 ID:gVMP//4S0
やった!第一部!完ッ!
155Res/73.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。