146:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:49:30.65 ID:JNTyPC270
「春香……春香……」
涸れた喉で嗚咽するように名前を呼んだ。
147:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:50:56.09 ID:JNTyPC270
その時だった。
「ごめんね。絶対使わないって言ってたのに」
148:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:53:15.31 ID:JNTyPC270
春香は私を胸の奥で抱きしめる。
「はる……か」
149:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:55:31.42 ID:JNTyPC270
「帰ってって……どうしてあなたはいつもいつもそんな勝手なことばかり……!」
「私だって分からないよ……。でもあれ以上進んだら、私はもう二度と千早ちゃんの顔が見れないって!」
150:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:59:18.91 ID:JNTyPC270
「春香にとって私はただの友達でしょ……どうしてそれだけの人に、春香はそんなに泣くことができるの……?」
「違う、ただの友達なんかじゃない!」
151:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/03(木) 00:04:13.95 ID:Dut/Eq5+0
「何を……何を言って、るの?」
「家族と離れ離れになるのはすごく辛いよ……。この気持ち、千早ちゃんだったら私以上に知ってるはずだから!」
152:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/03(木) 00:05:28.78 ID:Dut/Eq5+0
「千早ちゃんはもう覚えてないかもしれない。でも私にとって、あの時からずっと千早ちゃんは私の妹だよ!」
「あの、とき……?」
153:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/03(木) 00:07:16.23 ID:Dut/Eq5+0
頭が真っ白になって、言うべき言葉が見つからない。
「だから私は絶対に千早ちゃんを離さない。絶対に千早ちゃんを護ってみせる!」
154:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/03(木) 00:08:57.24 ID:Dut/Eq5+0
我慢ができなかった。
押さえ込んでも零れだしていたものが一気に溢れ出した。
155:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/03(木) 00:14:27.24 ID:Dut/Eq5+0
カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ました。
ゆっくりと瞼を上げるとも、私はベッド上にいて隣に春香が小さな寝息を立てていた。
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