過去ログ - 【ガルパン】華「わたくしは、母になるのですから」
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1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:47:38.39 ID:hsDRnNB2o
みほ(……あ……)

みほ(……携帯が……鳴ってる……)

みほ(……誰から、だろ……)

みほ(電話に……出なきゃ……)

みほ(……でも……)

みほ(起きられ、ない……)

みほ(……て、いうか……起きる力が、出ない……)

みほ(……それどころ、か……起きる気さえ、出ない……)

みほ(携帯……もっと近くに、置いとけば、よかった……)

みほ(あ。……止まっちゃった……)

みほ(……誰から、だったんだろ……電話……)

みほ(私に電話、くれるなんて……)

みほ(私、なんかに……)

みほ(……)

みほ(……もう、こんな時間……)

みほ(もう、夜に、なっちゃう……)

みほ(……起きなくちゃ……)

みほ(起きて……何か食べて……)

みほ(薬、飲まなくちゃ……)

みほ(……なかなか、治らないな……。今回の、風邪……)


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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:49:55.17 ID:hsDRnNB2o
みほ(……どうして……風邪なんか、引いちゃったんだろ……)

みほ(……全国大会が、終わって……気が、抜けちゃったのかな……)

みほ(でも私、毎年……必ず1回は、風邪、引く……)
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:51:26.70 ID:hsDRnNB2o
みほ(何も、食べないで……ずっと、眠って……眠り続けて……)

みほ(そのまま、死んじゃう、のかな……)

みほ(……でも……それ、って……)
以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:53:02.34 ID:hsDRnNB2o
みほ(だけど……せっかく……起きられ、たんだから……)

みほ(誰からなのか、見よう……)

みほ(……携帯……机の上なんかに、置いとくんじゃ、なかった……)
以下略



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:55:21.76 ID:hsDRnNB2o
華『みほさん! ああ良かった……! やっとお話ができましたね!』

みほ「……ごめん、なさい……」

華『謝るのはこちらです。わたくしは今、みほさんを起こしてしまってるんじゃありませんか?』
以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:57:14.55 ID:hsDRnNB2o
ピンポーン

みほ「……どう、ぞ……」ガチャ

華「こんばんは。ごめんなさいね、無理に押しかけて」
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 18:59:59.67 ID:hsDRnNB2o
華「さて、その病人は、と。みほさん、熱は?」

みほ「……まだ、ある……」

華「……ああ、そのようですね。お顔を見れば一目瞭然です。測るまでもないでしょう」
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:03:03.71 ID:hsDRnNB2o
華「それとも麺類の方がお好きでしょうか。あるいは、和食ではなくパン」

みほ「……」

華「お粥、おうどん、トーストを作れるように、食材を準備してきました」
以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:05:23.77 ID:hsDRnNB2o
華「みほさんへ“あーん”って、してさしあげたかったのに」

みほ「……もう……華さん。私、小さい子供じゃ、ないんだから……」

華「よろしいじゃありませんか。普段は無敵の西住みほ隊長が、今、こんなに弱っている」
以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:07:25.66 ID:hsDRnNB2o
華「まだ言っているんですか? 脱ぎ散らかしたりしたって、いいじゃありませんか」

みほ「……」

華「すぐ手に取れて合理的です。もちろん、こんな場合だけの話ですけど」
以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:08:49.40 ID:hsDRnNB2o
みほ「……ね……華さん……」

華「みほさん。まだあまり、お喋りをしない方がいいかもしれません」

みほ「……うん……でも……」
以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:12:18.35 ID:hsDRnNB2o
華「みほさんが最初に学校を休んだのは一昨日でした。欠席の理由は、風邪」

華「同じクラスにいる沙織さんもわたくしも、驚きました」

華「我らが無敵の隊長でも、病気にかかったりするんだなあ、と」
以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:14:59.58 ID:hsDRnNB2o
華「全体の指揮は、生徒会の河嶋先輩が執りました」

華「でも、普段はできている連係が、微妙にうまくいかない」

華「思えば、今日は全体練習ではなく、各チーム個別の練習などをすれば良かったのでしょうね」
以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:16:50.56 ID:hsDRnNB2o
みほ「……」

華「今、みほさんの顔に、こう書いてありますよ?」

みほ「……」
以下略



15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:19:58.12 ID:hsDRnNB2o
華「代表の一人を決める方法は、ジャンケン。これには誰も異存がありませんでした」

華「全員が、代表になる資格を持っている。学年やチームはもちろん、特技なども一切関係ない」

華「例えばいくらお料理が上手でも、相手は病人です。凝った食事など意味がありません」
以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:21:31.02 ID:hsDRnNB2o
みほ「……華さん……」

華「はい」

みほ「……サッカー、なんて……詳しかったんだ……」
以下略



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:24:32.54 ID:hsDRnNB2o
華「グループの数を四つとし、まず、それぞれのグループへわたくしたち4人が別々に入りました」

華「これで、あんこうのメンバー同士が早い段階で対戦し、潰し合いをすることがなくなります」

華「次に、その4グループへ、ほかの各チームから一人ずつを割り振っていく」
以下略



18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:26:54.28 ID:hsDRnNB2o
華「“私がみんなを代表して西住ちゃんのお見舞いに行っても、何だか今さらだよねー”」

華「“1年生の子とかが行って、隊長と親睦を深めてくれた方がいーよ”」

華「などと、例の調子で考えてくださったのではないでしょうか」
以下略



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:29:11.68 ID:hsDRnNB2o
みほ「……」

華「あまり喋らない方がいいでしょうけど、これはお答えを聞いていいかもしれません」

みほ「……誰、だろ……。意外な、人……?」
以下略



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:32:07.59 ID:hsDRnNB2o
華「もちろん、こう言われて麻子さんも負けてはいません」

華「“何を出す?”と勝負の前に訊いたりして、河嶋先輩へ揺さぶりをかけようとしていました」

華「“こっちはパーを出す。だから、グーを出してほしい”などと話しかけていました」
以下略



21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:33:51.79 ID:hsDRnNB2o
みほ「……やっぱり……」

華「何ですか?」

みほ「やっぱり……みんな、遊んでたんじゃ……」
以下略



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