過去ログ - 黒川千秋「私を信じて任せて、プロデューサー」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:11:01.05 ID:ECsn9sez0
黒川千秋。黒く長い髪に冷たくも美しい目線。程よく扇情的な体。
かわいいアイドル。応援したくなるアイドル。元気なアイドル。多種多様なアイドルたちが世間で輝く中、彼女を一目見てこう思った。
彼女は誰よりも、美しいアイドルになれる。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:12:21.26 ID:ECsn9sez0
初めてのLIVEバトルで負けた日。勝者が飛び跳ねて喜ぶ姿を、彼女はいつもの凛とした表情を崩さずに眺めていた。
(ショックじゃないのか?)
「帰りましょう」
「あっああ」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:13:04.87 ID:ECsn9sez0
黒川千秋はそれを望んでいるだろうか。彼女はなぜ練習を続けている。
(いや、多分慰めてほしいからじゃないよな)
 携帯を取り出す。宛先は今日戦った相手。そしてトレーナー。

「黒川」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:13:47.56 ID:ECsn9sez0
「これじゃ物足りないわ」
へとへとになりながらも、彼女は決して弱音は吐かなかった。
むしろトレーナーが疲れを察し、ストレッチ中心にすることもしばしば。
少しスケジュールを空けようとするものなら、
「任せて、これくらい余裕よ」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:15:03.42 ID:ECsn9sez0
ふと、こんなことを言われた。
「後は私とトレーナーさんで充分よ。あなたは先に帰って、体を休めていて」
「好きで残ってるんだ。邪魔じゃなければ見させてくれないか。頼むよ」
「……しょうがない人」
彼女は微笑み、しゃらんと黒髪をなびかせ、鏡を前に踊り歌う。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:16:09.87 ID:ECsn9sez0
「黒川」
「なに?」
「トレーナーさんと話してな。明日明後日はレッスンの時間を減らしてもらった」
「私に相談もなしに?」
彼女はこちらを見ずにタオルで髪を拭いている。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:17:14.07 ID:ECsn9sez0
LIVE当日。先攻、前川みくは一週間前と勝るとも劣らないパフォーマンスでLIVEを終えた。
個人営業でこの安定度は驚異的ではある。
後攻の黒川千秋。舞台袖でマイクを両手で握り、ステージ中央を真っ直ぐに見つめる。
(一週間前の黒川千秋と比べれば間違いなく上のパフォーマンスができる。だけど、前川みくには……)
そんな思考をしてしまったからか、いつのまにかこちらに視線を移していた彼女に対し少したじろいでしまう。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:21:31.89 ID:ECsn9sez0
祝勝会は些細なものだった。
その場の思いつきで彼女を呼び止め、入ったのはチェーンの喫茶店。
彼女はコーヒーとショートケーキを前に、
「最初はこんなものね。徐々に豪華になっていくのかしら」
勝利の余韻からか、珍しい茶目っ気を披露してくれた。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 00:22:48.97 ID:ECsn9sez0
黒川千秋中心で続きます。
また明日。読んでくれた方ありがとう。


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/08(火) 00:35:33.23 ID:nSYbauAmO
明日が来い!


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/08(火) 01:53:20.61 ID:0yYke9wAO
黒川さんメインとは期待


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/08(火) 02:48:58.17 ID:C/K6yaxg0
続くのか、期待


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/08(火) 04:26:31.61 ID:FRR3HhKgo
この黒川さんはいいね…


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/08(火) 23:44:32.62 ID:ECsn9sez0
>>2
×なにかを言葉を掛けるべきかと迷い、結局何も言えなかった事を後悔した。
 →なにか言葉を掛けるべきかと迷い、結局何も言えなかった事を後悔した。

>>8
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 23:58:11.13 ID:ECsn9sez0
孤高の歌姫。ライブが終わったあと、ファンの一人がそう彼女を称しているのを聞いた。
別にグループで活動できないわけじゃない。
それでも彼女の普段の冷静さとアイドル活動のストイックさが合わさって、孤高に見えてしまうのだろう。
なんとかプロデュースで、彼女の可能性を広げることができるだろうか。


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 23:58:52.38 ID:ECsn9sez0
孤高の歌姫。ライブが終わったあと、ファンの一人がそう彼女を称しているのを聞いた。
別にグループで活動できないわけじゃない。
それでも彼女の普段の冷静さとアイドル活動のストイックさが合わさって、孤高に見えてしまうのだろう。
なんとかプロデュースで、彼女の可能性を広げることができるだろうか。


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/08(火) 23:59:35.32 ID:ECsn9sez0
「パジャマパーティー?」
「ああ、初めてのイベントだ」
数々の営業が実り、アイドルイベントへの参加が決まった事を報告すると珍しく喜色をあらわにした彼女。
しかし概要を話すと疑問の顔つきへと変わった。
「おおまかに言えば各自自分のパジャマを持ち寄ってのフリートークと、パジャマをモチーフにしたイベントユニットでのLIVEの二つ。共演者は……」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/09(水) 00:00:22.29 ID:CwW/zusk0

リハーサル、遠目にだが共演するアイドルたちと談笑する彼女が見えた。
(営業であまり練習を見られなかったが、いらない心配だったかな)
しばらくしてトーク時の衣装合わせに移る。ライブ衣装は事前に確認していたが、プライベートの彼女のパジャマ姿など知る由もない。
期待からつい軽く足踏みをしてしまう。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/09(水) 00:00:50.69 ID:CwW/zusk0
「今日はみんなでパジャマパーティー! いろんなお話しちゃおーっ!」

共演者の若林智香が元気よく挨拶して撮影が始まった。

「最近、お洋服がきつくなった気がします…」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/09(水) 00:01:28.17 ID:CwW/zusk0
休憩時、彼女の第一声は意外だった。
「こういう時間、悪くないわね…」
「そうなのか? 今さら言うのも何だが、千秋はこういう雰囲気にちょっと苦手意識を持ってると思ってたよ」
「雰囲気そのものに苦手意識はないわ。ただ、自分のことを話すのは苦手なの」
確かにトークも「夜は喉の乾燥に気を付けているわ」とかプロとしての自分に終始していた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/09(水) 00:02:13.97 ID:CwW/zusk0
以前彼女は
「歌についてだったら、負ける気がしないわ。いえ、負けたくない」
と豪語していた。きっとその想いは今も変わっていないだろう。
しかし今回はユニットでのライブ。勝ち負けではなく調和が求められる。
(今回は合同練習を多く組んでたし、そこまで心配はいらないと思うが……)
以下略



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