153: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:39:35.22 ID:D8toTj0A0
速度に関しては「時は金なり」が数枚上手だ。というよりも時間を止められるのだから速度と言う概念を超越している。彼女は俺様や「悪即斬」にも警戒を払ってはいるが、実際攻撃しているのは彩人だけ。
そして彩人はその攻撃をなるたけ回避しようと振舞っている。不幸の余波がこちらまで被害を及ぼすが、さしたる問題じゃあない。校庭は何もない分不幸の起きる余地が少ないというのもある。
詰襟「殺人は悪だ。悪は殺す」
154: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:40:32.23 ID:D8toTj0A0
会計「大丈夫?」
金髪「なんとかな」
155: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:41:13.14 ID:D8toTj0A0
視界が翳る。
感じたのは灼熱感だった。顔面が燃えている。ひりつく感覚。歯も一本抜けた、か?
血を掻き出そうと舌を動かせば砂を噛んだ。じゃり、と口の中で鳴る。不快だ。
156: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:41:42.34 ID:D8toTj0A0
金髪「にしても、どぎつい不幸だな」
会計「えぇ、えぇ……」
157: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:42:27.46 ID:D8toTj0A0
会計「『時は金なり』」
もう一度呟いた。今度こそ彼女の傷が見る見るうちにふさがり……というよりは、血が逆流していく。まるで時が戻っていくかのように。
158: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:43:20.78 ID:D8toTj0A0
会計「しょうがないじゃない。だって、なんだかんだ言ったって、この世で一番大事なのはお金なのだもの」
金髪「金ね。金か。ま、一番大事なもののうちの一つではあるだろうな」
159: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:44:04.53 ID:D8toTj0A0
会計「一ついいかしら」
金髪「なんだ。手短にな」
160: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:44:36.27 ID:D8toTj0A0
金髪「おい『時は金なり』」
会計「なによ」
161: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:46:32.36 ID:D8toTj0A0
「『連理の枝』」
誰かが呟いた。
162: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/20(日) 12:47:27.29 ID:D8toTj0A0
ぐ、と襟首を掴まれた感覚。それが時は金なりによるものだと認識した瞬間には、俺様は数メートル背後へと移動していた。
「死ね?」
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