過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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192: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:03:31.08 ID:VukTWdSA0

金髪「喰わねば餓えると盗んだ老婆は」

詰襟「殺す」

以下略



193: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:03:59.56 ID:VukTWdSA0

 相性の有利不利もあった。先ほどの近親相姦カップルとは逆に、今度は俺の相性が悪い。
 「悪即斬」は能力を斬る。刃だろうが、盾だろうが、問答無用。しかし金髪の超回復は能力でこそあれど、俺が斬れるタイプの能力ではない。超回復は過程だ。結果ではない。そして俺の木刀は過程を斬れない。

 だが、勝ちへの道筋はいくらも残されている。
以下略



194: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:04:29.85 ID:VukTWdSA0

 脇腹を蹴られて強か吹き飛ぶ。体勢よりもまずは視界。金髪の位置の確保に努めなければ。
 いや、その手間はいらなかった。
 体勢を崩した俺へと金髪が視界いっぱいに躍り掛かってきていたから。

以下略



195: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:05:02.12 ID:VukTWdSA0

 俺は限りない速度で後ろに跳んだ。
 木刀が金髪の右腕を落とし、左腕も落とす。しかし再生速度は神速。まるで木刀が通り抜けたようにさえ見える。

 攻撃を無効化する能力を最大限に生かし、捨て身がこいつにとっては捨て身ではないのだ!
以下略



196: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:05:29.24 ID:VukTWdSA0

 俺たちの間に僅かな沈黙が生まれる。

金髪「なんでこうなっちまったんだろうな」

以下略



197: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:06:17.15 ID:VukTWdSA0

 お互いの言葉に押し出されるように走り出していた。
 木刀と拳がぶつかり合う。
 流石に木刀の硬度に拳が勝てるはずはない。拳のひしゃげる音が響くのだけれど――

以下略



198: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:06:53.65 ID:VukTWdSA0

 これはやばい!

 左腕が肘の先から消失する。金髪の腹部が咀嚼し満足そうにげっぷ。俺は失った左手を確認するより先に右手だけで木刀を再取得、短期決戦を挑むべく走りこんだ。
 あぁ、廊下が俺の血で滑りやがる!
以下略



199: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:07:26.80 ID:VukTWdSA0

 だが俺は慌てない。この状況は予想済みだ。すぐさま反撃が跳んでくることを念頭に置いておけば、とかく怖いことはない。
 それよりも距離を離すことが今は悪手。一瞬で再生などしないのだから、それまでこいつの左側は防御が脆い。無論それは俺だって同じだけれど。
 ハイキックが確かに金髪の顎を捉える。

以下略



200: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:08:12.25 ID:VukTWdSA0

 残った右手が詰襟の襟首を掴んでくる。そのまま投げの体勢に。
 合わせれば重心が崩れた。そこを足が払われる。
 落ちる速度を利用し、そのまま蹴り。まるでカポエイラの要領で腹部を蹴るが、金髪は一瞬怯んだきりでそれ以上の効果を見せない。

以下略



201: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:08:43.83 ID:VukTWdSA0

詰襟「……」

金髪「……」

以下略



202: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/23(水) 12:09:12.80 ID:VukTWdSA0

詰襟「それだ」

金髪「それか」

以下略



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