213: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:07:27.65 ID:5HLYTs2y0
有り得ない声が聞こえた。
214: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:07:58.05 ID:5HLYTs2y0
いやいや、それはおかしいだろう。
だってお前はとっくに死んだ。ボクを欺くなんてことはできるはずがない。
お前は確かにあのとき死んだのだ。
215: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:10:36.05 ID:5HLYTs2y0
『安心していいよ。きちんと約束は果たす。優勝者には、能力の授与と、願いをかなえる権利がちゃんと与えられる』
『有言実行してくださいね』
『大丈夫だって。しつこいな』
216: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:11:18.61 ID:5HLYTs2y0
少女「さ、先輩。願いを叶えちゃってください」
少女「有言実行――発言したことには責任を以て実行していただかないと」
217: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:13:26.54 ID:5HLYTs2y0
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目が覚めた途端カーテン越しの陽光に目を細めました。開くまでもありません。今日は快晴。いい気分。布団でも干したくなります。
折角の休日に天気がいいと気分も晴れやかです。これも日ごろの行いがいいからなのでしょう。有言実行。嘘をつかない私の善行を、神様も見ていてくださるはずです。
218: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:14:19.98 ID:5HLYTs2y0
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今日の星座占いは四位。まぁ、悪くないかなって感じ。健康運はそれほどでもなかったけど、金運がそこそこ良かったから、買い物に行ってもムダ金は使わなくて済むはず。
自転車を止めてアーケードの中へ。やっぱり人が多い。みんな楽しそうな顔をしててわたしまで楽しくなってきちゃう。
219: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:14:55.40 ID:5HLYTs2y0
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気分は最高。空は晴れやか。なんて幸せな日だろう。思わず顔がにんまりにやけちゃう。
あたしはスポーツ用品店の店長さんにお礼をして、店を後にした。お礼は当然直角のお辞儀。
220: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:15:29.04 ID:5HLYTs2y0
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「抜かなかったな。偉いぞ」
「うん! だってこんなところで出したら大変なことになっちゃうもん!」
221: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:16:13.64 ID:5HLYTs2y0
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二人は行ってしまった。それにしてもかわいい妹さんだったわね。
……どこかであった気が、するのだけど。
222: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:16:49.96 ID:5HLYTs2y0
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「ちっ! 見失った!」
真緑は目立つはずなのに見失ってしまった。ちょうど信号で分断された形になる。
223: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/29(火) 17:17:32.77 ID:5HLYTs2y0
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「もしもし? 『門外不出』さんですか?」
あらかじめ聞いていた電話番号は留守電になっていた。一応それにメッセージを吹き込むだけ吹き込んで、私は通話を終了する。
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