過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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99: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:05:33.32 ID:tJbiuqvE0

 壁から柱が生まれて向かってくる。それを砕いて潜って抜け、合わせて跳んできた机と力比べ。木刀で力任せに横に払う。
 絨毯が俺の脚に巻きついて引きずり倒される。
 みしみしと音がした。

以下略



100: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:10:31.49 ID:tJbiuqvE0

 縦横無尽に突き出されてくる柱を、意思を持ったかのようにのたくる絨毯を、軽やかなステップで回避していく。
 とはいえ俺にも体力という概念はあった。じっとりと汗が背中に、手のひらに滲んでいく。呼吸も荒い。このまま持久戦を挑まれるとつらいものがある。

 眉間に因った皺などどこ吹く風、三白眼は依然ぶつぶつつぶやき続ける。
以下略



101: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:12:47.47 ID:tJbiuqvE0

 ひたすらに飛来してくる食器類。文房具もそれに加わって、弾丸の嵐に流石の俺もたたらを踏んだ。壁を破壊し一旦外へ避難する――

詰襟「くっ」

以下略



102: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:14:26.03 ID:tJbiuqvE0

 ここで初めて、この三白眼のことを恐ろしいと――否。不気味だ、と感じた。
 その風貌にではない。ありていに言えば、三白眼の魂が、おおよそ理解の及ばない代物だった。
 こんな地の底に落ちたような人間を俺は見たことがなかった。

以下略



103: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:17:54.86 ID:tJbiuqvE0

 自問する。

 俺が負けるということは、俺の生き様が負けるということだ。
 悪即斬。この世の悪は、即座に斬って捨ててみせる。だってそうでもしないと腐ったこの世は変えられやしないから。
以下略



104: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:37:22.75 ID:BRdqqewp0

 自由落下に身を委ね、木刀を叩きつける。

三白眼「……埒外」

以下略



105: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 22:38:01.14 ID:BRdqqewp0

三白眼「わたしを、死なせろぉおおおおおおおおおおおおっ!」

詰襟「殺す!」

以下略



106: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/18(金) 23:10:22.04 ID:BRdqqewp0
本日の投下分は以上になります。
wikiの更新はありません。


107: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 09:59:52.98 ID:s4vLrOmz0
―――――――――――――――――――――――

 嫌な予感がした。
 普段はそんなもの一笑に付す俺様でも、避けて通れない日はある。とはいえその正体すらわからないのでは首を傾げるしかできない。
 腕が疲れてきたのでヤンキーの死体を放り投げる。首根っこを掴んだままにするのは重労働だ。
以下略



108: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/04/19(土) 10:00:41.00 ID:s4vLrOmz0

金髪「本当に、勝ち残った暁には、願い事はなんでもかなえてくれるんだろうな」

 こんな埒外な異能を授けられてなお、いまだに俺様は懐疑的だ。与えられたものは与えられたものとして楽しむけれど、気になるものは気になる。

以下略



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