過去ログ - 京太郎「操り人形よ、糸を切れ」
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17: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:09:31.83 ID:zyFBEZ370
 
 五月に入ったあたりから、京太郎は悩みを抱えていた。彼の悩みとは、心の中にある微妙な空白である。
人間誰しも、心の中に問題をかけているものである。
欲望なのか、それともまったく別のものなのかは、人それぞれ。
思春期の男子高校生ならば、悩みがあってもまったくおかしなことではない。
以下略



18: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:12:49.03 ID:zyFBEZ370
しかし京太郎の胸の空白は広がっていった。
人のお願いを聞いてみても、まったく何も答えが出てこなかった。
一生懸命になって動いてみても、まったく心が埋まらない。
空白が広がるばかりで、何も得るところがない。
まったく理屈などない。
以下略



19: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:15:50.43 ID:zyFBEZ370
頭が悪くないといって、将棋だとかチェスのような室内で遊ぶものに熱中できるという話でもない。
仮に世界で一番頭のいい人間がいたとしても、興味を持たないのならばいつになっても技術は伸びない。
続かない。
やる気がないから先を見ない。
 飛ばせてもらえない鷹。
以下略



20: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:18:01.45 ID:zyFBEZ370
京太郎はいった。
「そういうことじゃないんだよストレスって感じじゃないと思う。
たぶん。
心の中が真っ白になるっていうか。
そういう感じ。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/09(金) 13:19:28.39 ID:/b7xCjZs0
体格いいからな


22: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:20:38.34 ID:zyFBEZ370
俺たちの耳にも届いてんぞ、お前の扱いは。
宮永が入ったら余計に扱いが悪くなったこともな。
そこまで義理立てする必要はねえよ、マジで。
義理を立ててるのは副会長さんにだろう。
副会長さんもパシリなってくれとはいってねえはずだ」
以下略



23: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:23:57.05 ID:zyFBEZ370
食堂に人は少なかった。
注文を入れるとすぐにお目当てのものが用意された。
普段より五分くらいは早かった。
 広々とした食堂で、昼ごはんを食べていると、女子生徒たちの会話が聞こえてきた。
「スマホにさアブリをいれるわけよ。
以下略



24: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:27:09.75 ID:zyFBEZ370

 女子生徒を横目に見ながら、京太郎と友達は昼食をとっていた。
友達がいう。
「なんか、はやってんな。
昔からかわんねえな女子ってのは。
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/09(金) 13:30:05.19 ID:II6DdN8ao
自分はこういうの好き続けて
セリフと地の文の間は一行空け
更に地の文で段落等を意識したとこは一行空けとかすると更にPCで読みやすくなると思う


26: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:31:41.73 ID:zyFBEZ370


 京太郎はすぐに答えた。
「どんな顔だ。
見つけられるかはわからないが、探す相手がわからなきゃ見つけられねえ」
以下略



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