26: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:31:41.73 ID:zyFBEZ370
京太郎はすぐに答えた。
「どんな顔だ。
見つけられるかはわからないが、探す相手がわからなきゃ見つけられねえ」
27: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:34:37.37 ID:zyFBEZ370
友達が力なく笑った。
「やっぱりうそ臭いか。
しょうがないよな。
自分でもそう思うよ。
28: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:40:39.03 ID:zyFBEZ370
軽い挨拶を交わす。
そうするとすぐに部長が本題を切り出してきた。
お願いだ。
京太郎はまたかと思った。
29: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:43:02.80 ID:zyFBEZ370
京太郎は友達に言う。
「お前のことを信じるよ。
もしも嘘だったとしてもかまわない。
それならそれで納得するよ。
30: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:45:13.61 ID:zyFBEZ370
京太郎は商店街に向かった。
友達の幼馴染がさらわれたのが商店街だったからである。
友達は何度も商店街を捜したらしいが、何も見つけることができなかったという。
「せっかく買ったカツサンドは雨で台無しになった」
31: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:47:42.88 ID:zyFBEZ370
商店街に向かう道のりに、交差点がある。
見通しがよく、まっすぐに伸びた道が四つ重なり十字を二つ切った形になっている。
交差点で京太郎は声をかけられた。
老人だった。
32: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:50:22.47 ID:zyFBEZ370
京太郎の手作りの地図を受け取ると京太郎に御礼をしたいと老人がいい始めた。
「ここまで親切にされると、さすがにまったく何も礼をしないわけにはいかない。
よかったらこいつを持っていってくれ。
なに、たいしたものではない。
雨が降りそうだろう。
33: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:52:28.93 ID:zyFBEZ370
しかし京太郎は受け取ってしまっていた。
よくわからないが、いつの間にか受け取っていたのだ。
記憶がはっきりとしない。
何か、心の中で揺れ動くものがあったのかもしれない。
34: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:55:24.24 ID:zyFBEZ370
雨が少しずつ強くなっている。
シャワーでも浴びたかのように京太郎の髪の毛はぬれてしまった。
「おかしい」
雨にぬれながら歩く京太郎は、自分がどこを歩いているのかがわからなくなっていた。
35: ◆hSU3iHKACOC4[saga ]
2014/05/09(金) 13:57:10.91 ID:zyFBEZ370
脳裏に走るのは雨とともに現れたマネキンの話。
あまりにもファンタジーな感覚が、理論を越えた世界を予感させている。
怪物、悪魔たちの世界。
しかしそんなものがあるのか。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/09(金) 13:58:09.58 ID:/b7xCjZs0
あの清澄の黒い制服なら
ポンチョ着れば上はまんまって感じか 帽子無いけど
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