過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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2014/09/15(月) 22:15:13.55 ID:E6QKXXWS0
母親の反応は劇的だった。瞬間的に顔を真っ赤に紅潮させ、喚き声を上げながら椅子を蹴立てた。母親は即座にテーブルを蹴って教師に肉薄し、首元を女にあるまじき膂力で締め上げた。
教師はとっさに飛び退ろうとしたが、椅子に座ったままでは距離を置くこともままならない。次の瞬間には母親の顔は教師の目と鼻の先だった。教師の身体を椅子の背に強く押し付けるようにして、母親は身も世もなく絶叫した。
少女母「お前になにが分かる!? あの子の母親はあたしだけなんだ! あたし以外にはいない! あたしの気持ちがお前なんかに分かってたまるか! 他にどうできたっていうのよ、言ってみろ! 他に選択肢なんて……!」
以下略
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2014/09/15(月) 22:16:13.04 ID:E6QKXXWS0
教師は母親をはっきりと見返した。襟を締め上げる母親の指に手を添え、訊かなければならないことを質した。
教師「『他に選択肢がなかった』。本当はどうしたかったのですか?」
「キ、キミ!」と咎めるような声を出す教頭たちを無視して、教師は母親を見つめた。
以下略
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2014/09/15(月) 22:16:52.06 ID:E6QKXXWS0
この様子では、この女はきっと、自分を今にも押し潰そうとしている苦しみを、誰かに相談したりはしなかったのだろうと思う。
誰にも打ち明けられない悩み、切望する母親像への憧憬と無残な己のギャップ、それでも失いたくない家族という繋がり。
日増しに強まる孤独感と自責心が、いつかの時点で極限にまで達したのだ。しかし荒れ狂う悲嘆と絶望の矛先は決してあの少女に向かうことはない。徹底した不干渉が唯一、事態を均衡させたのだろう。
以下略
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2014/09/15(月) 22:17:30.18 ID:E6QKXXWS0
そうであるならば、母親が娘に向ける眼差しが尋常のものであるはずがない。彼女が万物の頂点に君臨する女王である以上、彼女を娘とする母娘関係が普遍的な形で現出するはずがないのだ。
この女は彼女の母親としてのみ特権的な地位を手にすることができたが、彼女の存在感は平凡な交流でよしとできるほど生易しいものではなかったはずだ。母親も必ず、傅き身を投げ出して彼女に尽くし、少しでも心を寄せてほしいという衝動に襲われたに相違ない。
そしてその欲望は、希求する母としてのあり方と共存することはない。
この女の心は決定的な亀裂を生じ、ふたつに引き裂かれてしまったのだろう。どちらかを選んで一方を捨てることも叶わず、両方を失うことは断じて許せない。
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2014/09/15(月) 22:18:08.95 ID:E6QKXXWS0
焦燥に突き動かされて反射的に口を開こうとした教師から、母親は突き飛ばすように手を離した。息を詰めた教師を指差して、女は甲高い声を上げた。
少女母「もういや! こんな無礼な男と話すことなんか何もないわ! 不愉快よ、あたしはこれで帰らせてもらうから、いいわよね!?」
教師が待て、というより先に、教頭が取りなすようなジェスチャーをした。
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2014/09/15(月) 22:20:12.60 ID:E6QKXXWS0
少女母襲来編、終了
やっと教師を排除できた。よし
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2014/09/15(月) 22:32:15.87 ID:Dm04RpZX0
乙です。
てっきり少女が暗躍しているのかと思ったけどそんな事はなかったぜ。
138
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2014/09/15(月) 22:47:46.03 ID:CHR+2qXz0
どうすんねんこれ
乙
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2014/10/01(水) 00:54:31.11 ID:pQGk8Z2w0
久しぶりに投下
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2014/10/01(水) 00:55:37.78 ID:pQGk8Z2w0
教師が頷くのを待ち構えていたかのように、部屋の入口に移動していた副担任がドアを開けた。教頭たちは教師を愉しそうに眺めている。どす黒い笑みを浮かべて、教師がこの場から排斥される瞬間を待ち望んでいる。
ただ少女の母親だけは、息を詰めたような面持ちで教師を凝視していた。揺れる瞳は教師への怖れによるものか……。
教頭たちは自分たちが少女への干渉権を独占するために。母親は自身の地位を安んじるために。理由は違えど、教師を排除せんとする意志は共通している。
以下略
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2014/10/01(水) 00:56:47.83 ID:pQGk8Z2w0
廊下に出た教師は、ほとんど無意識に応接室を振り返った。すでに半ばまで閉まったドアの隙間に副担任の姿が見えた。その貌は凶々しく嗤っていた。教師を揶揄するような嘲笑の中には哀れみさえも浮かんでいたが、それもいやにゆっくりと閉まるドアに遮られて見えなくなっていく。
ドアの閉まる、かたり、という微かな音はあまりにも軽く、空虚な音色で廊下に響いた。
空調の効かない廊下は、室内と違って初夏の蒸し暑さが濃い。夏本番にはまだ遠いのに、不快な汗がシャツを肌に張り付かせる。額に滲んだ汗が水滴となって顔を伝ったが、教師はそれを拭うこともできず、その場に立ち尽くした。
以下略
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