過去ログ - 浅倉威「ドキドキプリキュアのアイちゃんと遊んでみた」【再投稿】
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5:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:44:31.00 ID:BlapMVTY0
「なんだ・・・?」
男が不思議そうにパイプを見つめていると、パイプは奇妙な光に包まれ動き始めた。
ふと周りを見渡すと、同じように粗大ゴミがまるで意思を持っているかのように宙に浮いていた。
ひび割れたテレビが、古びたラジカセが、扉の壊れた冷蔵庫が、海を泳ぐ魚のように素早く円を描いて動き回った。
「どういうことだ・・・」
以下略



6:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:48:17.17 ID:BlapMVTY0
ハッキリした。この赤子がイライラする存在だと。消さねばならないと。
男は、宙に浮かぶ赤ん坊を捕まえようと飛びかかる。 だが、空を飛ぶ赤ん坊は簡単にかわしてしまう。
「きゅぴ〜!!」
赤ん坊にとっては、この男の怒りも遊びに過ぎないのだろうか。男の怒りもどこ吹く風と言った様子で、赤子は笑う。
またあの耳障りな鳴き声だ。
以下略



7:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:51:49.75 ID:BlapMVTY0
しかし、再び赤子は羽を動かしながら「きゅぴらっぱ〜!」と鳴いた。

また前掛けから光が飛び出て、男の体へと降り注いだ。
「ど、どういうことだ・・・?」
その光を浴びた途端、何らかの力によって彼の手が勝手に動き、自分の元へ飛んできた赤子を抱きとめた。
以下略



8:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:53:32.74 ID:BlapMVTY0


「・・・そういうことか・・・!」
男は、その笑顔を見て気付いた。この不気味な赤子、いや化け物は、何らかの方法で、物を好きに動かす力があるのだと。そして、自分を思い通りに操ろうとしているのだと。
(もっともこの男も以前「モンスター」と呼ばれたのだが)
以下略



9:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:57:11.93 ID:BlapMVTY0


その時だった。ガラスの軋むような音が、男の頭の中に鳴り響いた。
近くの鏡台に目を向けると、蜂のような体色の怪物が鏡の中からこちらを眺めていた。
だが、狙いは男ではない。
以下略



10:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:59:42.37 ID:BlapMVTY0



鎧が完全に体を覆うと、彼は首を回しながらうなり声をあげて、鏡台の中へと飛び込んでいった。
鏡が石を投げられた水面の如く歪み、王蛇を飲み込む。鏡の中の世界へと、戦士は旅立ったのだ。
以下略



11: ◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:05:28.53 ID:BlapMVTY0
鏡の中の世界。静寂が支配する反転した町。月の模様は逆になり、文字も矢印も、何もかもが逆様の世界。人間は誰もいない、怪物たちの支配する町だった。

その世界に一瞬でたどり着いた王蛇は、獣のような直感ですぐに先ほどの怪物を見つけ出した。ゆっくりと怪物へ近づきながら、ベノバイザーと呼ばれる杖状バイザーの装填部を開き、一枚のカードを挿入した。


以下略



12: ◇ BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:11:33.27 ID:BlapMVTY0

地面に飛び降りたあと、残骸から輝く球体が浮かび上がる。
「・・・食うか?」それを確認し、王蛇はエイに尋ねる。
巨大なエイはゆっくりと一度近づいたものの、そのエイの進路を妨げるものがいた。
突如、巨大な蛇がどこからか横取りに現れたのだ。
以下略



13: ◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:12:55.10 ID:BlapMVTY0
鏡から鏡へと飛び歩き、王蛇は異世界から廃墟へと帰還した。
その瞬間に鎧は砕け散り、王蛇は元の浅倉威の姿に戻った。
すると、またあの赤子が腕を広げて飛んできた。「きゅぴらっぱー!」と鳴きながら。
こちらに抱きつこうと飛んできた所を、浅倉は優しく受け止め、緩く抱きしめる。
「あい、あい・・・」
以下略



14:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:16:43.05 ID:BlapMVTY0


「あいぃ・・・、きゅぴぃ・・・」赤子は先ほどの暴れぶりが嘘のように大人しくなった。


以下略



15:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:17:37.03 ID:BlapMVTY0
蛇に飲み込まれた赤子は、すぐに吐き出され地面に叩きつけられた。
「きゅぴぃぃ!」悲鳴をあげ、アイちゃんは倒れる。何が起こったのか分からず、彼女は動揺していた。
その体中が、蛇の唾液にまみれていた。ベトベトする感触に、アイちゃんは不快感を感じる。


以下略



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