過去ログ - あの日までボクは、普通だった
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/11(水) 22:50:38.63 ID:V0oZRo4io
「……はぁっ……はぁっ……」

キミの首筋に手を当て、力を込める
汗ばんだキミの手が、僕の顔へと伸びて

「……ふっ、ぅ……」

キミが僕へ、笑みを向けた
そこでふっと力が抜け、僕はその場にへたり込んだ

「……」

キミは無言のままで、僕の方へと歩み寄ると
そっと僕を抱きしめた

……温かい

「……うん、温かいね」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/11(水) 23:13:18.92 ID:V0oZRo4io
僕は昔から、よく顔に出ると言われていた
喜びや悲しみ、嫌悪まで分かりやすいらしく
トランプゲームで勝てた試しはない

……はぁ
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/11(水) 23:57:15.07 ID:V0oZRo4io
……?

視線を感じて、振り返ると
同じクラスの……名前は忘れた
とりあえず女子が、こっちを見ていた
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 00:19:29.02 ID:sTdQO3Nzo
……はぁ

僕が悪い、僕が悪いのだ
こんな顔しか出来ない、僕が
頭の上から出かかった感情を、何とか飲み込み
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 00:29:16.67 ID:sTdQO3Nzo
……ま、待って!

その子の背中を追って行くうちに
だんだんと人気のない校舎の裏の方へと進み
気付けば日差しも陰る位置まで来てしまっていた
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 00:33:04.64 ID:sTdQO3Nzo
「……」

無言のまま、立ち去ろうとするその子
僕は咄嗟に出した腕で、それを阻む
自分でもびっくりするほどに俊敏で、無意識のうちの行動
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/12(木) 00:34:02.52 ID:sTdQO3Nzo
続く


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/12(木) 00:55:21.91 ID:PRc0qLmHo
期待


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/12(木) 09:35:19.35 ID:BcMr/7n3O
屋上さんの人?


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/12(木) 12:14:43.24 ID:+3JEUDTvO
どこがだよ


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 12:51:07.84 ID:sTdQO3Nzo
自分の腕に、自分のものとは思えぬ力が加わり
目の前の対象を逃がさないように、ギリギリと締め上げる

「がっ……ふ」

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 13:04:35.70 ID:sTdQO3Nzo
「……」

ゆらり、と女の子が立ち上がる
僕はビクリと肩を震わせて、後ずさる
逃げようかとも思えないほどに、足が竦んで動けない
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/12(木) 18:12:48.45 ID:jmMdQBSKO
おつ?


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 23:36:10.98 ID:sTdQO3Nzo
……

結局、昨日は一睡も出来なかった
浮かんでは消えるあの子の最後の言葉が、あなたを眠りに落ちるのを妨げるのだ
また、と彼女は言った
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/12(木) 23:50:00.19 ID:sTdQO3Nzo
失礼、します

保健室に入ることなど滅多にない僕は、何故だかこの部屋に妙な緊張感を感じてしまう
別に健康な奴は入室禁止、などとルールがあるわけでもないのにも関わらずだ

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/13(金) 00:00:22.30 ID:oMXy2irYo
「……誰?」

ほんの小さな音だったが、静まりかえった保健室では十分な大きさを持ったその声は
僕の耳へと届き、僕の体をビクリと震わせた
シャーッとベールが横へ動くと、正に予想通りの姿がそこにあった
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 00:01:04.91 ID:oMXy2irYo
続く

屋上さんでググったら面白そうなSS出てきたから今度読んでおく


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/13(金) 20:47:52.93 ID:oMXy2irYo
指先に感じる温もりは、決して居心地のいいものでは無く
かといって気持ちが悪いわけでもない、不思議な感覚
目の前のその子も拒絶するわけではなく、かと言って享受するわけでもなく
ただ、あるがままを受け入れている

以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/13(金) 21:31:00.60 ID:oMXy2irYo
「……っけほ」

彼女の爪が僕の手に刺さったところで、僕の手が彼女から離れた
クールな彼女の額に浮かぶ汗と荒い息使いが、非常に艶めかしい

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/13(金) 21:51:30.18 ID:oMXy2irYo
異常な関係だという、自覚はあった
だが、彼女の首に手を回す度にそんなことはどうでもよくなって

「……ふふ」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/13(金) 21:52:25.60 ID:oMXy2irYo
ちょっと休憩

再開未定


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