過去ログ - モバP「たった一人の理解者」
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1:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/19(木) 02:28:33.45 ID:7j0P74py0

*********************************************



 ――出会いは、唐突に訪れた。





「あのー、少しよろしいでしょうかー?」

 会社からの帰宅途中、雨が降りそうだからと少しばかり速目に歩いていると、突然後から声をかけられた。

 この時既にとある違和感を感じていたが、突然話しかけられた為に違和感の正体に気づくことはできなかった。

「そこのお方ー、ひとつお伺いしたいことがございましてー」

 振り返れば小柄な少女が佇んでいた。

 可愛らしい声で、やけに語尾を伸ばすゆったりとした喋り方の少女。
 華やかで明るい色の着物を着こなし、長い亜麻色の髪を後で一つに束ねている……顔立ちは幼いが、どこか大人びているようにも見える不思議な少女。

 少女は一歩二歩と近づいてくる。やがて俺を視界の中心に見据えると、静かに微笑んだ。

「むー? あぁー。そなたでしたかー、わたくしを探しているのはー。人をお探しだったのでしょうー?」

 ずい、と更に一つ歩を進めて近づいてくる少女はどこか白々しくそう言った。独特の間延びした話し方も何だか棒読みのように聞こえてしまう。
  

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2:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/19(木) 02:33:59.03 ID:7j0P74py0

「誰が、誰を探してるって?」

「そなたが、わたくしを探していたのでしょうー?」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/19(木) 02:37:47.08 ID:2HiYLCJn0
期待


4:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/19(木) 02:38:11.20 ID:7j0P74py0

「わたくしは初めてではありませんねー、これで四回目でしてー」

 さらりと凄いことを言っている……だが、俺の脳は状況を整理するのに忙しく、彼女の言葉を拾えない。

以下略



5:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/19(木) 02:40:04.57 ID:7j0P74py0

「ですからー、わたくしがそなたの担当アイドルになるということでしてー」

 得体の知れない少女からの提案……断ろうと思えば断ることもできた。

以下略



6:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/19(木) 02:41:55.46 ID:7j0P74py0
寝ます

更新は遅いです、ごめんなさい


7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/19(木) 02:59:05.58 ID:ly8bncKoO



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/19(木) 07:49:43.13 ID:12qTwif8O
このトリは...
期待せざるを得ない


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/19(木) 09:09:20.20 ID:kqg4386L0
酉確認してきた
久々ですね期待してる


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/19(木) 09:18:43.20 ID:R5sN1KbW0
なんか見覚えある名前と思ったら
楽しみだわ


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/19(木) 20:42:33.93 ID:1vLCK59qo
トリップで検索・・・・あっ(察し)


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/19(木) 21:11:03.83 ID:ZaZO69Gno
よしのん大好き
期待してる


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/20(金) 23:14:04.58 ID:uV/C2Ehko
そそられる出だしだなあ…期待してる


14:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:05:48.80 ID:0ZfzTa4p0
*********************************************



 ――今まで過ごしてきた人生は長いようで短い。
以下略



15:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:15:03.99 ID:0ZfzTa4p0

 独りになった俺は、次第に音楽に惹かれていった。音量を高くすれば読み取ってしまう人の感情、心を掻き消してくれるからだ。

 やがて音楽だけが趣味となった。人と関わるのを極力避けていた俺が、CDを買うためにバイトをしたこともある。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/22(日) 00:17:11.94 ID:1F+B78t+0
誰かとおもったらあなたか
これは今回も問題作になりそう


17:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:19:25.23 ID:0ZfzTa4p0

 感情、人の心、歓声、歌声。普通の人よりも拾う音は多くて騒がしいが、それでも心地よかった。

 皆の心を一つに纏める偶像……アイドルという圧倒的な存在に、俺は心を奪われた。

以下略



18:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:22:14.62 ID:0ZfzTa4p0

「君! うちのプロダクションのプロデューサーにならないかい?!」


 ライブ会場近くのベンチで座っている時に、不意に話しかけてきた初老の男性。
以下略



19:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:23:53.54 ID:0ZfzTa4p0

 色々あって、今に至る。本当、長いようで、短い人生だった。 



以下略



20:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:36:37.22 ID:0ZfzTa4p0

「ふふふ……そなたが望むなら、わたくしは立派なアイドルになってみせましょうー」

 まさかとは思うが、俺の心を読んだのだろうか。断言はできないが、彼女が何らかの力を有している可能性はある。俺と同じ精神感応を持っていたとしても驚きはしない。

以下略



21:オーンスタイン ◆gijfEeWFo6[saga]
2014/06/22(日) 00:37:04.29 ID:0ZfzTa4p0
更新終わりです。


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