過去ログ - 結城晴「待ってろよ」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 00:53:22.51 ID:w/26O5Id0


駄目だなこれは。好きなんだ。


「……本当に大丈夫かよ。なぁ」


そこで晴の声が途切れた。気がついたら俺の腕の中に晴がいた。いや、俺が晴を抱きしめていた。
右手を晴の後頭部に回し左手を細い腰に回して、小さな体を俺の腕の中に収める。
彼女の体温が俺の体にゆっくりと広がるみたいに伝わってくる。俺の腕の中で彼女が生きている。


「……あっ」


言葉にならない声が晴から漏れる。しかし俺はそれを気にせずに抱きしめ続ける。
晴の匂いがすぐそこまで来る。そして晴の匂いでいっぱいになる。その匂いが鼻孔を甘酸っぱく撫ぜる。
もっと力の限り強く抱きしめたい。でもそうしたら折れてしまいそうで、俺はそれ以上強く抱きしめられなかった。
代わりに、力を込めないようにして晴の首元に顎を埋めるように俺自身の体を擦り寄せた。



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