22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 00:54:07.43 ID:w/26O5Id0
晴の匂いがもっと強く感じられる。その匂いを吸う度に喉の奥が焼けるように切なくなる。泣きたくなる。
炊きつけられたように一つの感情が増えていく。それは爆ぜて、もう抑えが利かない。
ようやく理性を取り戻した時、俺は晴に覆いかぶさって無理やりキスをして、晴を泣かせていた。
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2014/07/12(土) 01:12:14.50 ID:w/26O5Id0
そう、思っていた。
あの日からまた時は一週間過ぎ、次の休日になった。
晴は仕事中でも碌に口を聞いてくれなかった。仕事に関する事を言っても気の抜けた生返事を返すばかりで、集中力が無くなっていた。
このままでは仕事に支障を来たしてしまう。どうすれば晴と和解出来るだろうか。そんな事を布団の中で考えて悶々と午前中を過ごした。
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2014/07/12(土) 01:18:15.84 ID:w/26O5Id0
「……入れろよ」
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2014/07/12(土) 01:22:34.24 ID:w/26O5Id0
「おい、晴」
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2014/07/12(土) 01:24:19.28 ID:w/26O5Id0
「……怖かった」
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2014/07/12(土) 01:28:38.73 ID:w/26O5Id0
晴はそれきり喋らず、顔全部をクッションに埋めて黙ってしまった。
また痛いほどの静寂が部屋に沈殿していく。
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2014/07/12(土) 01:41:22.46 ID:w/26O5Id0
「何で……何でって……」
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2014/07/12(土) 01:42:31.06 ID:w/26O5Id0
「……晴の事が、好きだからだ」
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2014/07/12(土) 02:14:34.81 ID:w/26O5Id0
「……ごめん。俺は晴が好きだ。俺は大人で、晴はまだ子供だってわかってるけど、でも……好きなんだ」
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2014/07/12(土) 02:15:59.65 ID:w/26O5Id0
「……ごめん……本当に、ごめん」
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2014/07/12(土) 02:19:48.08 ID:w/26O5Id0
「何だい？」
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