過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 00:46:14.64 ID:ABky3MGk0
・ポケモン初代
・地の文あり
・レッド×エリカ風味
・書きながらの投稿なので誤字脱字ごめんなさい
・長編予定

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 00:48:42.35 ID:ABky3MGk0
 開けた草原の中に一定の間隔で点在する家屋。
 マサラタウンで起こる出来事、噂は大小関わらず一時もすれば街全体に広がっていく。
 そんな場所で唯一世界に発信出来る場所、ポケモン界の権威オーキド博士の研究所内で、新しい二人のトレーナーが初戦に望んでいた。
「泣き虫でしかもポケモンも満足に扱えないのな! レッド」
「……」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 00:49:53.51 ID:ABky3MGk0
 レッドのポケモンを回復させる。レッド自身も慰めなければならないだろう。
 しかしいつもならレッドがぐずりだすところだが……。
「……っ!」
「レッド!」
 レッドは涙を振り払い一目散に研究所から駆け抜ける。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 00:50:35.48 ID:ABky3MGk0
 彼は弱かった。
 彼は負け続けていた。年の近いグリーンを相手に、喧嘩でも、かけっこでも、川泳ぎでも。
 グリーンは口々にレッドを罵り、レッドは言い返せない歯がゆさと悔しさで逃げ出すしかない。
 それでもレッドは新しい勝負からは逃げなかった。グリーンに勝てることを一つでも、その負けん気の強さだけは誇りだった。
 そしてポケモン勝負。自分だけじゃないポケモンの強さを借りれば、あるいは。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 00:51:27.36 ID:ABky3MGk0
 俯いた顔、雨が後頭部から目尻まで垂れてきて、地面に1つ2つと雫となって落ちていく。
「そんなところにいると、風邪を引いてしまいますよ」
 その言葉とともに、レッドの頭上に傘があった。しかしレッドから落ちる雫が止まらない。
 レッドは目元を一度拭ってから目線を横に移し、先ほどすれ違った和服の女性を視認してから、またすぐに地面へと顔の向きを戻した。
(ありゃ)
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 00:56:18.38 ID:ABky3MGk0
「!」
 レッドの体がぴくりと動いた。
「オーキド博士にお名前をお聞きしました。私はエリカ、ポケモントレーナーをしております」
 レッドはなおも動かない。
「グリーンさんに、ポケモンバトルで勝ちたくはありませんか?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 01:05:19.66 ID:ABky3MGk0
 エリカが弾むように続ける。
「ポケモンバトルに必要な戦略、戦術、技術……それら必要な要素が全て噛み合った試合はとても心躍るものです」
 レッドは無感動に、
「勝てなきゃ意味無いじゃん」
 とにべもない。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 01:14:34.07 ID:ABky3MGk0
「……絆?」
「レッドさん、フシギダネを出してみてください」
 レッドは手元のモンスターボールを地面に放った。
「ダネフシッ!」
 地上に出たフシギダネは、雨の中嬉しそうに背中を揺らしている。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 01:29:06.86 ID:ABky3MGk0
 レッドがかがみフシギダネに差し出すと、フシギダネは一度匂いを嗅ぎ、はむはむと頬張った。
「ポケモンは剣や盾では決してありません。この地上に住む生物の一つ。好き嫌いがあり、感情があります」
 食べ終わったフシギダネが、もっと欲しいとキラキラした目でレッドを見つめる。
「ポケモントレーナーとはひとつひとつのポケモンを知り、そして相手に知ってもらい、絆を育み共に強さを目指す……。レッドさんあなたは今、フシギダネの一部を知りました」
 エリカがレッドにポケモンフードの箱ごと手渡す。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 01:39:47.68 ID:ABky3MGk0
「……僕も」
 レッドは初めて、エリカの瞳を真正面から見つめた。
「僕も、なれるかな。そんなポケモントレーナーに」
「なれるかどうかは、この世界の誰にもわかりません。大事なのは」
 エリカは抱擁力がこもった声で、
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 01:52:37.71 ID:ABky3MGk0
 トキワシティ。ここにはトキワジムの他、ポケモントレーナーの殿堂であるセキエイ高原に続いている。
 その途上に目を合わせたポケモントレーナー二人の姿があった。
「ようレッド。この先はジムバッジが8個ないと進めないってよ! まったくケチンボだぜあの警備員」
 レッドは答えない。グリーンは気にした様子もなく言葉を続ける。
「そういやレッド、あれからお前ポケモンは捕まえられたか? じいちゃんの言葉に従うのは癪だけど、俺は一応集めてる。もう4匹も捕まえたちゃったぜ。レッドは何匹だ?」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 02:15:43.85 ID:ABky3MGk0
 鳥ポケモンのそれぞれの鳴き声が響く。
「オニスズメ! つつく!」
「ポッポ、すなかけだ!」
 オニスズメの攻撃に耐え、ポッポは正確にオニスズメの目にすなをかけていく
「相手のHP(ヒットポイント)を減らさなきゃ勝てないんだぜ、レッド!」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 02:23:36.12 ID:ABky3MGk0
 レッドは顔を上げ、グリーンを正面から見据えた。
「ポケモントレーナーとはポケモンとの絆を育み、勝利の光を目指すものだ。好き勝手に命令して、道具のような扱いをして勝てるようなものじゃあない!」
「なっ!?」
 グリーンは知らない。こんな、こんな意思をもった煌きを放つ瞳のレッドなど、知らない。
「それを証明してやる! ポッポ! かぜおこし!」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 02:25:11.80 ID:ABky3MGk0
「そんな……俺の、オニスズメが……」
 グリーンが呆然とした表情でオニスズメをモンスターボールに戻す。
「こんな……こんなの認めねえ! 畜生!」
 グリーンはバトルを中断して、走り去っていく。
「待てグリーン!……」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 02:26:04.01 ID:ABky3MGk0
今日はここまで。読んでくれた方ありがとうございます。


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/13(日) 03:06:37.36 ID:Y9pCS6AJo
今からタマムシジムが楽しみだなあ

だが俺は三万光年早いぜの人を応援しよう


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/13(日) 03:31:56.66 ID:Ttl/HjgB0
乙です!


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/13(日) 04:32:36.78 ID:S/t3cEb4o

王道ストーリーは良かったが微妙に読みづらかった

SSなら地の文ありでもセリフの上下は改行で空白いれた方が読みやすい
地の文が続く場合も数行毎とか適度に改行はあったほうがいい
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/13(日) 08:45:55.05 ID:enOfOb7H0
>>18
誤字脱字って意外と自分じゃ気づきにくいんだぜ?
学校で作文とか書いたことある奴ならわかるはず


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/13(日) 10:37:04.96 ID:MG785zKZ0
期待
風味じゃなくてガチでもええんやで


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/07/13(日) 21:33:55.60 ID:ABky3MGk0
 ニビシティ。そこではニビ科学博物館で宇宙博覧会が行われており、多くの観光客や研究者が訪れている。
 
 またニビシティにもトキワシティと同じくポケモンジムがあり、代々岩タイプを司るジムリーダーが訪れるポケモントレーナーの挑戦を受けていた。

「……ふう」
以下略



439Res/432.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice