過去ログ - にこ「µ’sの性事情」
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315: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:46:42.62 ID:rWHPqgck0
ことり「最近寒いね」

花陽「そうだねえ」

 当たり障りのない会話で、沈黙が訪れるのを回避する。私も花陽ちゃんもあんまり長く話すタイプじゃないから、必然的に黙っている時間というものが存在する。他の人といる時は大体私はその人の話を聞いているだけだから、自分から話すことが見当たらない。私自身はその沈黙は嫌ではないんだけど、相手がどうかわからない。私はそれが不安で、沈黙は嫌いだ。
以下略



316: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:47:40.00 ID:rWHPqgck0
 それは私にとって当然の疑問。屋上で花陽ちゃんに家に来ないか、そう誘われて勿論嬉しかった。さっきは花陽ちゃんの勢いに押されてなんとなくついて来ちゃったけれど……本当にどうして私だけなんだろう。今までそんなこと無かったのに。

 凛ちゃんの枕を手にとって、もふもふしながら花陽ちゃんに尋ねる。すると花陽ちゃんはなんだかバツの悪そうな反応をして、声を曇らせた。

花陽「あ、えーと」
以下略



317: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:48:59.89 ID:rWHPqgck0
◇◇



ことり「うぅ、それ!!」
以下略



318: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:52:29.46 ID:rWHPqgck0
 凛ちゃんが花陽ちゃんの部屋に置いているというゲームはそこそこ昔のものだった。穂乃果ちゃんも持っていたこともあって、私も経験があった。勿論当時から海未ちゃんには負けたことはないんだけど。


 穂乃果ちゃんと海未ちゃん以外とはやったことがなくて、自分の強さとかはわからないけどもしかしたら結構私強いのかも?

以下略



319: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:57:03.29 ID:rWHPqgck0
 立ち上がって、カバンを持った時。


花陽「――ま、待って!」

以下略



320: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 20:59:33.93 ID:rWHPqgck0
花陽「……ごめんね。私のことだから」


ことり「……」

以下略



321: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 21:03:12.32 ID:rWHPqgck0
 不意に温もりを感じた。視界に映っていた花陽ちゃんの不安そうな横顔が消えて、今ではその向こうの扉を捉えている。でも視界半分くらいは、花陽ちゃんの頭が映って、肩に回された腕は想像以上に強く先ほどまで弱々しかった花陽ちゃんとはまるで別人のようだ。しかしそれとは対照的に肩は震えていた。


 何故私は抱きしめられているんだろう。花陽ちゃんの荒い吐息が首筋にかかってむずむずする。

以下略



322: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 21:06:39.67 ID:rWHPqgck0
◇◇


希「んーん、もう少しかな」

以下略



323: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 21:07:48.00 ID:rWHPqgck0
◇◇


ことり「ふっ……んぁ……んちゅ……ちゅ」

以下略



324: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 21:12:05.94 ID:rWHPqgck0
 私は花陽ちゃんの疑問に、すぐに否定した。

 でもそれは全然否定になんかなっていなくて、挙句の果てには穂乃果ちゃんとの思い出とかそんなことをベラベラと話してしまって、花陽ちゃんの真っ直ぐな視線にそれ以上誤魔化すことは出来なかった。

 素直に穂乃果ちゃんが好きだと言うこと、花陽ちゃんが私のことを恋愛的な意味で好きだと言うこと、お互いの意思の疎通を図ったけれど多分それは全くと言っていいほど効果は無かった。私の思うことを伝えられたとは思えないし、その結果、今こうなっているのだから。
以下略



325: ◆nv1kPr3aqINd[saga]
2014/09/15(月) 21:17:41.33 ID:rWHPqgck0
花陽『……私は、今から酷いことをする。嫌なら、嫌なら突き飛ばして?』


 ――触れた瞬間崩れそうな弱い声音、その言葉と共に私は初めてのキスをした。

以下略



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