過去ログ - 全身が鉄でできている人の話
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 18:46:38.41 ID:SluoaBc3o
またあの子はやってくる。
もうここでは一人になれないらしい。

なんてこった、ともう一度彼は呟いた。

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/02(土) 18:49:55.81 ID:hf+KY3pDO
嫌いじゃない
ぜひ続けたまえ、どうぞ


24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 18:50:41.89 ID:SluoaBc3o



それからというもの、あの女の子は度々彼の秘密基地を襲撃した。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 18:53:55.81 ID:SluoaBc3o
軽音のサークルやら喫茶店のバイトやらでそこそこ彼女は忙しいらしく
読書量は彼に比べれば少なかったものの、
その代わり彼女は一冊一冊をしっかり読み込んでいた。
そしてその仔細にわたる感想や評論を彼の前で披露して見せた。

以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 18:57:34.67 ID:SluoaBc3o
彼は更に熱心に本を読みふけり、
彼女に負けじとその感想を語るようになった。
ちゃんと会話ができるようになってきて、
彼女はやっぱり嬉しそうに笑っていた。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/02(土) 18:59:49.73 ID:3k/8joHNO
めっちゃ錆臭そう


28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 19:01:14.15 ID:SluoaBc3o
彼女はファンタジーやSFのような、
非現実的な成分が多く含まれる物語を好んで読んでいた。
特にロボットやアンドロイド物が大のお気に入りらしく、
電気羊について熱心に話す彼女を見ていると、
彼女が何故自分に話しかけようと思ったのか、その理由に彼はなんとなく察しがついた。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 19:04:28.61 ID:SluoaBc3o
無いんじゃないか、と彼は答えた。

「魂なんて、死後の恐怖に脅えた人間が勝手に考え出したものだろう?
 輪廻転生とか、極楽浄土とか、そういうのにこじつけるために」

以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 19:07:48.97 ID:SluoaBc3o
「魂があると仮定して!」

「はいはい、あると仮定して」

「植物に魂は宿ってるんでしょうか」
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 19:12:37.87 ID:SluoaBc3o
「つまりですね、今後人工知能の開発が順調に進んでいったとして、
 いつか自我と呼ぶのに相応しいものを持つようになると思うんですよね」

「ああ、なるほど」

以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/02(土) 19:17:23.06 ID:SluoaBc3o
「魂を持ったロボットが誕生したと仮定してさ」

「はい」

「そいつはそれでも生きてはいないんだろうか?
以下略



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