過去ログ - 貴音「月光Cage」
1- 20
38: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:00:22.66 ID:gz+5vwBbo
千家「浄めの儀式は篝火を焚き、そこで祈りを捧げることで、10年の間で消耗した暁月の霊力を回復させるためのものなんです」

P「浄めの儀式を執り行うのは四条家だそうですね」

千家「霊力を持つとされる神宿りによる祈り、ですね。今、霊刀暁月は四条家のすぐ側にある洞窟の中に奉納されています。逸話の中で鬼が封印された洞窟です」
以下略



39: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:01:37.41 ID:gz+5vwBbo
青山「千家先生!」

青山くんと朱袮さんが戻ってきたようだ。

千家「なんだ、君たち出店回りはもういいのかい?」
以下略



40: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:03:26.01 ID:gz+5vwBbo
青山「あ、そうだ。ちょっと珍しいもの見つけたんですよ」

青山くんが手の平ほどのサイズの小さな赤い紙袋からなにか取り出す。

白河「……なんや? ガラス球か?」
以下略



41: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:05:13.09 ID:gz+5vwBbo
白河「……ん? お前らの分は買うてないんか?」

青山「同じものは最後の二つだったんですよ。ていうか、俺は鬼とかそーゆーのは信じてませんし」

朱袮「私もー」
以下略



42: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:06:28.17 ID:gz+5vwBbo
――千家さんが運転する車中、窓の外を村の風景が次々と過ぎ去ってゆく。

白河「……ところで、Pさんはお一人でこの村へ?」

助手席に座る白河くんが後ろを向いて言った。
以下略



43: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:09:20.14 ID:gz+5vwBbo
P「……ところで、気になっていたんですが」

千家「なにがです?」

P「神宿りは霊能力者の一族だと聞きました。……本当じゃないですよね?」
以下略



44: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:12:09.59 ID:gz+5vwBbo
白河「少し村を歩きまわっただけでも神宿りを信望している村人が大半だと感じましたね」

千家「数は少ないが、神宿りの不思議な力について記述してある文献も見つかっているんだよ。最も古くが200年前、干ばつに陥った村に雨をもたらしたというのが始まりだね」

P「洞の鬼伝説というのもその一つですか?」
以下略



45: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:13:49.34 ID:gz+5vwBbo
千家「実際、この村には昔から珍しい風土病があるんです」

P「え? そうなんですか?」

千家「ええ、『鬼憑き病』と呼ばれています。突然に高熱を発症する病で、症状がひどいと気をおかしくしたり、死ぬ者も出るほどだとか。今のところ発症する原因、治療の方法すらもわかっていません。医者には治せない病気なんです」
以下略



46: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:14:58.55 ID:gz+5vwBbo
P「いや……50年ほど前までは、ってことは今ではそうじゃないんですね?」

千家「はい。その50年ほど前に、神宿りは鬼憑き病を治癒できるようになったんです」

朱袮「お医者さんでも治せない病気なのに?」
以下略



47: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:15:52.79 ID:gz+5vwBbo
朱袮「先生、トークに熱入りすぎですよ〜」

千家「おっと、すいませんね。つい……」

P「いえ、興味深い話でした」
以下略



48: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 23:18:08.40 ID:gz+5vwBbo
朱袮「きゃぁ!?」

一度ガタンと車が揺れ、朱袮さんの叫び声が車内に響く。

白河「朱袮? どうした?」
以下略



545Res/495.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice