過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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2014/08/12(火) 14:44:09.06 ID:abRPRMlY0
わくわくしながら、自分の電子生徒手帳を操作し、プロフィールの欄をタッチする。
四角く切り取られた顔写真、名前等が次々表示されていき、最後ににこの才能が映し出された。
『超高校級の道化』
以下略
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2014/08/12(火) 15:26:42.47 ID:abRPRMlY0
「モノクマァ!」
体育館ににこの怒号が響き渡ると同時に、どこからともなく白黒熊のぬいぐるみがひょいと顔を出す。
「何さ? ボクも忙しいんだけどね」
以下略
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2014/08/14(木) 03:40:39.09 ID:O1J4JhM+0
力の弱い電灯の所為か、落ち込んだ気分の所為か。体育館に入る前よりも、学園内の景色は一段と不気味に見える。柱の角から、廊下の先からモノクロの悪魔が顔を出そうものなら、ショック死をしてしまうだろうとにこは思う。
現実としてモノクマは止まっており、絵里、希は付近に、残る六人は個室の方へと行っているので誰も顔など出すわけがない。もしこの状況で顔を出すものが居るとするならば、百鬼夜行物の怪の類に相違ない。幽霊という文化は古くは天平時代、聖徳太子の怨霊を奉るために法隆寺を建設したところから始まったと言われている。
それから様々な幽霊話が生まれ、伝承され今も続く一大ジャンルとなったことは喜ばしいことである。しかし、そのような文化に慣れ親しんだことが生み出す弊害として、暗闇に対する恐怖がある。幽霊妖怪を信じる信じないに関わらず、暗闇には何かが潜んでいるかもしれないという想像を生み出してしまうのだ。
以下略
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2014/08/14(木) 04:00:49.01 ID:O1J4JhM+0
体育館前ホールを出ると、まず左手に見えるのが女子トイレ並びに男子トイレである。トイレには何もないであろうことは分かりきっているが、それでも一応調べておくべきだと絵里が主張し、扉を開く。外の薄暗さとは裏腹に、トイレの中はやけに明るかった。
本来学校のトイレというのは、怪談にもよく使われることから察せられるように恐怖を感じることが多い。その筈なのだが、やけに明るく綺麗に掃除されたトイレからは、恐怖感どころか安心感さえ感じられる。外が不気味なせいもあり、にこには女子トイレが結界のように感じられた。
「ホッとしてるように見えるけれど……トイレに行きたかったの?」
以下略
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2014/08/14(木) 04:18:58.13 ID:O1J4JhM+0
トイレを過ぎると、否が応にも目に入るのは閉鎖された保健室である。外側から幾枚もの木の板を、何重にも打ち付けたそれは、どう頑張ったところで入れそうにもない。何か道具があったとしても、これほどまでに厳重に閉じられた部屋を開放するには、女の細腕ではやや厳しい。にこでは一枚目の釘を抜けるかどうかも怪しいほどである。
「ここは流石に探索すんの無理やなあ」
「そうね、何でこんなに厳重封鎖されているのかは気になるけれど、釘抜きも無いしどうにもならないわ」
以下略
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2014/08/14(木) 10:08:25.86 ID:nRgGbdjAO
誰が誰をコロスのか
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2014/08/14(木) 20:06:10.15 ID:O1J4JhM+0
玄関前を通り過ぎて少し歩くと、視聴覚室と書かれたプラの差し込まれた扉がある。保健室と違い、ここは一切封鎖されている気配はない。どころか、にこが引き戸に手をかけると鍵さえかかっていないことが分かった。探索されても何ら困ることはない、とでも言いたげに解放された教室は、逆に罠である気がしてならない。
入った途端にマシンガンが火を噴いて、といったことも、体育館でのモノクマの振る舞いを見ていれば十分察せられることである。ことりを爆殺しようとしたぬいぐるみなのだ、気紛れでトリガーハッピーの魂が宿ったとて何ら不思議はない。
「入るわよ」
以下略
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2014/08/14(木) 20:27:06.41 ID:O1J4JhM+0
安堵したというか気が抜けたというか、教室の中には普通の高校よりは少々グレードが高い、といったくらいの視聴覚室であった。高校の視聴覚室と言えば、武骨でやけに回線の遅い四角いパソコンがいくつも並んでいる姿を想像するだろう。
この視聴覚室はそんな平々凡々たる想像とはかけ離れており、パソコンではなく再生用の中型モニター付きのDVDプレーヤーが置かれているのだ。中々にスタイリッシュで都会的な光景である。
特に何も起こらないことにホッと一息ついた途端、にこの背中に軽い衝撃が走る。
以下略
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2014/08/14(木) 20:32:22.22 ID:O1J4JhM+0
>>43
一応最後までの流れは全部決まっていますので、何とか八月中には一人目の裁判まで終わらせたいです
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2014/08/15(金) 08:16:45.11 ID:PIFTFhZM0
電灯がついていないにも関わらず、視聴覚室内は妙な明るさに包まれている。というのも、大量のDVDプレーヤーが絶えず発光を続けているからである。トイレのように安心感を得られるような光ではなく、ブルーライトの混じった光が空間を照らす様は自分達の身体が深海をたゆたうような幻覚を見せ、一種幻想的な世界へと三人を誘う。
「スピリチュアルな景色やね」
感じ入ったような希の声に、にこは珍しく同意する。何らスピリチュアルさの無いタイミングでも、しばしばこのオカルト傾倒的口癖を呟く希ではあったが、この蠱惑的な光景に関してはその口癖がこの空間の奇怪さと現実との差異を増幅させ、更なる感慨をもたらすのだ。
以下略
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2014/08/15(金) 23:06:52.46 ID:OCpz04EVo
乙
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