3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:32:49.57 ID:PqSllGERo
午後一時十八分、
待ち合わせの時間までもう少し。
目線を合わせるようにしゃがみこんで、
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:36:36.20 ID:PqSllGERo
「気づくかなって思ったんです」
にやにやと口元をゆるめてみせる海未。
もう、こんな顔する子だなんて思わなかったのに。
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/10(日) 15:36:37.06 ID:VuLTMomU0
なんか手が混んでるな
期待
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2014/08/10(日) 15:39:16.98 ID:PqSllGERo
海未は指を伸ばして私の頬に……
じゃなくって、肩の辺りで咲いてた一輪に触れてみせた。
こう、
支柱の方へ軽く押しやるように。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:41:57.29 ID:PqSllGERo
少し離れると、
あの子が細い指を二本ほど揃えて伸ばして
はみ出た花と葉に触れてる姿がはっきりと見える。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:44:37.48 ID:PqSllGERo
「ねえ海未。その花、なんていうの?」
もう少しだけここにいたくって、そんなことを問うてみた。
よく見る花だけど、そういえば日本名を知らなかった。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:47:17.88 ID:PqSllGERo
気を使ってくれたのかもしれない。
だからわざと、私はこの青い花の話をせがんだ。
どんな風に育てたのか、
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/10(日) 15:47:54.99 ID:ZWueA4bG0
いい雰囲気
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:49:58.32 ID:PqSllGERo
「でも、大丈夫だったの?
絵日記も観察日記も、人によって異なるはずでしょう?」
ふと私が口にすると、海未はこう返す。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:52:38.70 ID:PqSllGERo
ふいに海未が歩みを止めた。
私もつんのめるように止まって、
やっと向こうの信号が赤だったのに気づく。
灼熱の陽射しを浴びて動き出す乗用車のボンネット、
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/10(日) 15:55:19.33 ID:PqSllGERo
ビル街を一直線に抜ける二車線の国道、信号はなかなか変わらない。
三つほど先の交差点、首都高のICからは
様々な会社のロゴが描かれたトラックや乗用車が絶え間なく行き交う。
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