過去ログ - 玄「お母さんの」宥「リドルストーリー」
1- 20
8: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:40:36.72 ID:aH7Hxcpfo


玄「?」

宥「小説……? なのかな……」
以下略



9: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:41:37.48 ID:aH7Hxcpfo

玄「作文? 文系の授業でノートがなくなって、空いてるここに書いたとかかな」

宥「でも、それにしては内容が……」

以下略



10: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:42:22.56 ID:aH7Hxcpfo

 一人称視点で綴られた小説のような文章。

 しかしその内容はあまりに平坦で、物語としての面白みには欠けていた。

以下略



11: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:43:38.46 ID:aH7Hxcpfo

 +++


 岐路    松実露子
以下略



12: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:44:19.34 ID:aH7Hxcpfo

 乗っているのは私たち二人だけ。

 山上の町から麓まではバスも出ているが、私とミチコはこのロープウェイを使うのが好きだった。

以下略



13: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:45:13.52 ID:aH7Hxcpfo

玄「これ、どういう意図で書かれたものなのか、よくわかんないね」

宥「うん。『私』っていうのは、お母さんのことだよね。ミチコさんっていうお友達と、一緒に帰るだけのお話?」

以下略



14: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:46:27.18 ID:aH7Hxcpfo

 マフラーを口元まで引き上げ、顔を隠すお姉ちゃん。

 お姉ちゃんの中では、もうこの文章は私小説で、「私」はお母さん、そして「想い人のキヨシくん」がお父さん、ということになってしまっているらしい。

以下略



15: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:47:08.67 ID:aH7Hxcpfo

宥「タイトルの岐路は、ミチコさんと『私』の岐路って意味なのかな。卒業が近づいて、ミチコさんとのお別れが迫った心情を表しているのかも」

玄「なんだか国語の授業みたいになってきたね……」

以下略



16: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:47:52.95 ID:aH7Hxcpfo

宥「はわわ……! なんだか見ちゃいけないものを見てる気がする〜」

玄「お姉ちゃん、そんなにマフラー巻いたら窒息しちゃうよ」

以下略



17: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:48:45.31 ID:aH7Hxcpfo

 表紙を見る限り、残っているのはお母さんが高三のときに使っていたものだけらしい。

 一、二年生の頃のノートや、中学生の頃に使っていたものは処分してしまったようだ。

以下略



18: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2014/08/26(火) 23:49:39.72 ID:aH7Hxcpfo

 気になって「岐路」が書かれていた数Vのノートを開く。

 「岐路」以前の授業の書き取りは、切りのいいところで終わっていた。

以下略



61Res/49.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice