42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:28:38.37 ID:Gqx9SXLWo
そこに小さな頭を寄せて、
りっちゃん、
りっちゃん、って
涙声を押しつけた。
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2014/08/30(土) 18:30:51.79 ID:Gqx9SXLWo
私たち、世界をだましきった。大人になれた。
もう大丈夫だ、
どこまでも逃げてみせる。
澪、あいしてる。
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2014/08/30(土) 18:33:05.22 ID:Gqx9SXLWo
二段飛ばしで大人の階段を駆け上って二人でお風呂に入った。
なんかもう離れたくなくって、
はだかだと澪と並んでたら
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2014/08/30(土) 18:35:18.83 ID:Gqx9SXLWo
目をつむって 首を少し前に垂れていて、
でもさっきみたいに 眉も口元もゆがんでいなくって、
柔らかく膨らんだ頬が かわいらしかった。
そんな澪が
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:37:32.30 ID:Gqx9SXLWo
ずいぶん重くなった胸を下から持ち上げたりして、
んぅって やらしい息が漏れたのを聞いても、
えろいことしようって気にはならなくて、
二の腕の細さや天使の羽根みたいな肩胛骨をなぞったり、
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:39:45.82 ID:Gqx9SXLWo
泡を流して、
ほどいた髪を洗う前につむじにキスするつもりで
ほんのすこし口に含んでみたら、
ざらざらと涎にまみれて広がるのが すごかった。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:41:59.24 ID:Gqx9SXLWo
それからもう一度シャワーを浴びる羽目になったけど、
そのまま泥の汗まみれで私たちは寝込んだ。
布団の外に出しっぱなしの方の腕を
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:44:12.90 ID:Gqx9SXLWo
明るんだ空から後ろめたい心を隠すようにして
駅の騒がしい方へと駆け込んでも、ちっとも気持ちは晴れやしない。
ラブホ街を抜けると
スーツ姿の男女や知らない高校の制服が目立ちはじめて、
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:46:26.41 ID:Gqx9SXLWo
知らないうちに
澪は吹っ切れたようにはしゃいでいて、
窓から海が見えたとか、
車両のトイレが意外ときれいだったとか、もうすぐ何県だとか、
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:48:39.85 ID:Gqx9SXLWo
私の精神が私から離れていくに従って、
時の経つスピードが加速していった気がする。
ぼんやりしているうちに澪は笑って
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 18:50:53.36 ID:Gqx9SXLWo
支払いをほとんど澪に任せるようになってから
レシートが溜まらなくなって、どこに行って何を食べたとか
ほとんど思い出せない。
目も耳もぼんやりしていて、
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