過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 21:32:33.17 ID:q+P0GBGRo

 彼はしばらくの間動くこともできずにそれを凝視した。
 緊張が体を縛ってしまっていた。

 賊がまだ残っていた?
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 21:33:01.36 ID:q+P0GBGRo

 白い肌が彼の視線を吸い寄せた。
 埃に汚れてくすんでしまっているものの、その滑らかさを全て覆い隠せるほどではない。
 燐光を放つようなその頬の上を、それとはまた別の輝きを持つ金の髪が流れ落ちていた。

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 21:33:31.28 ID:q+P0GBGRo

 睨むでもなく怯えるでもなく。
 それは彼を真っ直ぐに見据えていた。
 見るという行為から余計なものを全部削ぎ落とすとこういう視線になるのかもしれない。
 澄み切った水のような。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 21:34:02.87 ID:q+P0GBGRo
つづく


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/30(土) 21:36:26.05 ID:YjCrK2S8o
おつおつ
期待


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/30(土) 21:37:57.33 ID:pH09kQxbO
どういう方向に転ぶのかまだ分からんなぁ
でも期待


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 18:07:11.88 ID:htogreJXo

 尖った耳は噂に聞いていたよりは小さいようだった。
 彼はまじまじとそれを見つめたがエルフは気にした様子を見せなかった。
 ただこちらに静かな視線を注いでいる。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 18:08:21.40 ID:htogreJXo

「……夜、外で声がして、それから馬車が倒れた」
 今度は答えがあった。
「賊に襲われたのか?」
「分からないわ」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 18:09:11.44 ID:htogreJXo

「わたしは馬車が横転した時に気絶したらしい。
 意識を失う前より一緒に積まれていた荷物が減っているから誰かが持ち出したのだとは思う」
 やはり野盗に襲われ強奪されたとみて間違いなさそうだ。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 18:09:41.66 ID:htogreJXo

 会話に微妙な違和感が生じている気がする。
 頭の中をかすかにくすぐられるかのような。
 はっきり言って不快だった。

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 18:10:18.65 ID:htogreJXo

 彼は後ろ手にナイフを取り出し、突き付けた。
 なるたけ恐怖を与えるようにゆっくりとした動作。
「おい」
 声も心持ち低くなる。
以下略



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