過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
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2014/09/03(水) 18:10:51.50 ID:K3mCrWsfo
軽い戸惑いを覚えながら彼は答えた。
「そりゃお前……いろいろだよ。酒とか、賭博とかな」
「ふうん」
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2014/09/03(水) 18:11:18.70 ID:K3mCrWsfo
……どうしてだろう。
問われてふと気づく。
続けるしかない、というのはなぜだ?
以下略
44
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2014/09/03(水) 18:12:28.48 ID:K3mCrWsfo
それから昨日と同じ沈黙が落ちた。
足音だけが聞こえる。
だがその静けさにぽつりと声が落ちた。
以下略
45
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2014/09/03(水) 18:12:58.12 ID:K3mCrWsfo
つづく
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2014/09/06(土) 18:38:03.29 ID:uMu3uzQDo
それから二日が過ぎた夜、彼は不思議なものを見た。
47
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2014/09/06(土) 18:39:03.76 ID:uMu3uzQDo
焚き火のそばに座りこみ、彼はため息をついた。
それはもう何度目かもわからないものだったが今度のはいつもと違い具体的な暗さが伴っていた。
「どうしたの?」
以下略
48
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2014/09/06(土) 18:39:58.37 ID:uMu3uzQDo
エルフは「ふうん」と答えて別の方向にちらりと目をやったようだった。
そちらには森がある。
昼頃に黒々とした木々の群れが見え始め、夕方にはその辺縁にたどり着いていたのだ。
以下略
49
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2014/09/06(土) 18:40:35.36 ID:uMu3uzQDo
閉じたまぶたの裏側に懐かしい故郷が見える。
山のふもとのその村は小さい。
土地は痩せていて実りも少なく、彼や彼の友達はいつも腹を空かせていた。
だが今に比べればずっと穏やかで、安心して過ごすことができた。
以下略
50
:
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2014/09/06(土) 18:41:22.15 ID:uMu3uzQDo
子熊が眠って紅い葉が山に揺れ、歌が終わった。
「……なんで歌えるんだ?」
彼は不思議に思って訊いた。エルフは覚えたわ、と答えた。
「あの晩の一回で?」
以下略
51
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2014/09/06(土) 18:41:50.15 ID:uMu3uzQDo
「じゃあこんな歌はどうかしら」
そう言ってエルフが歌い始めたのは少し奇妙なものだった。
しばらくそれに聞き入って。
以下略
52
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2014/09/06(土) 18:42:17.79 ID:uMu3uzQDo
つづく
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