過去ログ - 勇者(Lv99)「死にたくても死ねない死なない俺と、殺そうにも殺せない殺したい魔王」
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2014/09/06(土) 22:59:50.26 ID:wtpJ9iTZ0
女「勇者様……、ささ」
女はスプーンに救った粥を、勇者の猿ぐつわの方へ差し出す。
勇者の口を拘束している猿ぐつわは、中央に貫通した穴があり、そこから食物を通すことができた。
以下略
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2014/09/06(土) 23:01:19.24 ID:wtpJ9iTZ0
声が、聞こえる、うごめくような、いびきのような声
牢屋に響く声。
その正体を、俺は知っている。
以下略
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2014/09/06(土) 23:04:27.03 ID:wtpJ9iTZ0
……
声がする
無数の声が
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2014/09/06(土) 23:08:30.23 ID:wtpJ9iTZ0
うめくような声が響く牢屋、勇者のいる牢が開いた。
勇者はビクりと、魔王を見た。 今回は一人のようだった。
勇者の頬はこけ、髪はストレスから白く染まっていた。
以下略
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2014/09/06(土) 23:09:19.84 ID:wtpJ9iTZ0
魔王「もう一つ、話しておこう、女神についてだ」
勇者「!」
魔王「そもそも、なぜ余が人間界に攻撃を仕掛けるかわかるか?」
以下略
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2014/09/06(土) 23:11:15.01 ID:wtpJ9iTZ0
勇者「……」
女神にとって
神にとって、俺たちは家畜……
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2014/09/06(土) 23:12:00.96 ID:wtpJ9iTZ0
女神は、信仰さえ持っていれば、その人間の行いは問わない。
なぜか?
家畜だから
以下略
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2014/09/06(土) 23:12:58.96 ID:wtpJ9iTZ0
??「勇者様……やっと……会えた」
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2014/09/06(土) 23:13:53.17 ID:wtpJ9iTZ0
勇者「……」
神官「……勇者…か?」
勇者「……!?」
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2014/09/06(土) 23:15:42.08 ID:wtpJ9iTZ0
勇者の言葉は、突然教会へ入った数名の兵士によって途切れた。
勇者を見た兵士の目が驚きに染まる。
しかし兵士は事務的といった様子で言葉をつづけた。
以下略
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2014/09/06(土) 23:19:11.09 ID:wtpJ9iTZ0
3万の兵士を、1000人の魔法使いが転移魔法で送り出し、魔王城への電撃攻撃は行われた。
突然の人類の反撃も、しかし魔王にとっては向かってくる蟻を踏みつぶすに等しい
ただ数である、三万ともなれば、いかに強力な魔法で蟻を蹴散らそうとも、そのすべてを瞬時に殲滅させることは不可能であろう。
以下略
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