過去ログ - 草加雅人「アイちゃん虐待も、乾巧って奴の仕業なんだ」(グロ注意)
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:16:46.46 ID:m4MKaQmH0
「クソッ! クソッ!!」
夜中、二階の一室。雅人に宛てがわれた部屋。その部屋は質素で飾りつけもすくない。
その部屋の中で、雅人は怒りに任せて枕を殴りつけていた。
雅人にとって真理は自分だけの母親だった。
その母を奪う赤子の行為は、彼にとっては死罪に等しいものであった。
以下略
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:19:04.24 ID:m4MKaQmH0
「真理。俺もアイちゃんと遊んでいいかな・・・?」
その翌日の朝だった。一階でアイちゃんと仲良く遊んでいた真理に、雅人は声をかける。巧と啓太郎は配達に行っており、不在だった。
「え? 草加くんも?」
意外な申し出に真理は驚いた。
「君だけが世話をするんじゃ大変だろ。俺も手伝うよ・・・。まぁ怠け者の乾の奴は手伝ってくれないようだけど」
以下略
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:21:21.78 ID:m4MKaQmH0
「ぐわぁぁぁぁっ!!」
雅人は大声を上げた。
「どうしたの草加くん・・・?」
その声を聞きつけ、一階にいた真理が駆けつけた。扉を開けると、腕を押さえて苦しむ草加と、ベッドの上で驚いて目を丸くするアイちゃんが目に入った。
以下略
9
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:22:48.04 ID:m4MKaQmH0
「きゅぴぃ・・・、まりぃ・・・。あいちゃんじゃない・・・!」
「く・・・、う、腕が割れるように・・・!」雅人は痛みに呻き声をあげる。
「大丈夫!草加くん?」
真理は駆け寄って雅人の腕に優しく触れる。
「きゅぴぃ・・・、あいちゃんちがう・・・!」
以下略
10
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:26:49.53 ID:m4MKaQmH0
その夜、ゆりかごの中ですやすや眠っているアイちゃんを真理と啓太郎が見守っていた。
気持ちよさそうな顔をする赤子を見つめ、真理は言った。
「啓太郎、アイちゃんなんだけど、私が面倒見ててもいい?」
「いいけど・・。ど、どしたの真理ちゃん?」
「あの子・・・、超能力で草加くんに乱暴したの」
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11
:
◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:31:16.13 ID:m4MKaQmH0
その頃、菊地クリーニング店の庭。巧と雅人は、夜干ししていた洗濯物を一緒に取り込んでいた。
その間には沈黙が流れる。このふたりに話すことは何もない。
無理もないだろう。
このふたりの間には色々なことがあったのだ。
雅人が一方的に巧を憎んだことも、陥れたことも、あまつさえ殺そうと暗躍したこともある。
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12
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◆I8wqPLe//o
[saga]
2014/09/13(土) 00:34:13.83 ID:m4MKaQmH0
その翌日だった。その日は快晴で暖かい日だった。
少しの遠くの公園まで愛車の洗車に行った雅人が、菊池クリーニング店へ帰ってきた。
店内に戻ると鍵がかかっていた。鍵を開けて中に入ると、誰もいなかった。
メモが残っていないか探してみると、真理は可愛らしい小さな文字で書き置きを残していた。
"草加くんへ。三時には帰ります。アイちゃんに気をつけてね★"
以下略
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◆I8wqPLe//o
[saga]
2014/09/13(土) 00:37:29.65 ID:m4MKaQmH0
目が覚めたアイちゃんは、いきなり雅人に高い高いをされていることに気づいた。
「さぁアイちゃん、パパでちゅよぉぉっ!」
雅人は媚を売るかのように笑顔で赤子に擦り寄る。だが、そのわざとらしさを、歪んだ笑顔の上に光る不気味な目つきに警戒したのか、赤子は振り向かない。
雅人はとりあえずアイちゃんを机の上にゆっくり下ろすと、いきなり真理の引き出しを開けた。その直後、赤子の足の柔肌を力の限りつねり始める。
「びえぇぇぇぇぇっっ! いっ、いたいっ!」
以下略
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:40:58.47 ID:m4MKaQmH0
「はぁ・・・。こんな事になるとは、ガッカリです・・・」
どこからか、いきなり亜久里が現れた。その突然の来訪にアイちゃんを含む全員が驚く。
その声は、アイちゃんがこれまで聞いた亜久里の声の中で、もっとも冷たい響きを放っていた。
「私はちゃんといい子にしてるよう言ったはずです。それなのに、こんなにご迷惑をおかけするとは・・・」
落胆の意を伝える。
以下略
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:44:42.66 ID:m4MKaQmH0
「申し訳ございません、このようなご迷惑をおかけしまして・・・」
亜久里は苦しげに真理へ頭を下げた。礼儀正しく、腰を直角に曲げたお辞儀だった。
「ううん・・・。亜久里ちゃんのせいじゃないよ。啓太郎には私から説明しとくからさ」
「はい・・・。本当に申し訳ありませんでした・・・」
その後、何度も何度も頭を下げ続けた後、落ち込んで亜久里は帰っていった。
以下略
16
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◆I8wqPLe//o
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2014/09/13(土) 00:46:08.51 ID:m4MKaQmH0
その頃、アイちゃんは一人で河原を飛んでいた。
彼女は悲しかった。
まりにもあぐりにもきらわれた。
アイちゃんは悲しい悲しい気持ちでいっぱいだった。
以下略
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