51: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:31:30.66 ID:f8PWe9ZjO
「ご苦労じゃった皆の衆! 索敵は我らが念入りに行っておく故、しばし休息を取るとよいぞ!」
「その間、提督への戦況報告をよろしくお願いいたします」
52: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:33:01.94 ID:f8PWe9ZjO
「私も彩雲を出します」
その時、怜悧な声が空気を裂いた。
53: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:33:56.28 ID:f8PWe9ZjO
「提督、戦闘が終了しました」
『ご苦労だった』
54: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:36:15.52 ID:f8PWe9ZjO
訂正:ミッドウェー島の南東数百浬→南西数百浬
55: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:36:46.89 ID:f8PWe9ZjO
「神経をいつも以上に使うわ。瑞鶴が言うところの、アウトレンジ同士での撃ち合いですから」
『互いの攻撃が届いているのだから、厳密にはアウトレンジとは違うだろうが……そうか、加賀でも精神を擦り減らすほどか』
56: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:37:37.26 ID:f8PWe9ZjO
「ええ。慢心も気負いもありません……私には」
『……皆の様子は?』
57: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:38:42.86 ID:f8PWe9ZjO
巡る視線が一周する。
元の場所に戻ってくる。
その背中は先刻と較べても微動だにしていない。
彼が本当に聞きたいのは、彼女のことに相違ないのだろう。
58: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:39:46.83 ID:f8PWe9ZjO
提督はそうか、とだけつぶやいた。
彼にもおおよそのところは把握できているのだろう。
なにしろかの人は赤城を愛している。
59: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:40:56.49 ID:f8PWe9ZjO
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
掻き分けられた波濤が白んでは後方に消えていく。
60: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:42:10.74 ID:f8PWe9ZjO
ミッドウェー島の真西まで来たところで艦隊が速度を緩めた。
同時に多数の索敵機が北へと飛び立っていく。
駆逐隊は先行して哨戒網を形成するのだろう。
61: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/21(日) 18:42:53.10 ID:f8PWe9ZjO
加賀は冷静を保ったままそう断じた。
飛龍と蒼龍は頷いたが――
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