過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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106: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 00:57:37.74 ID:rRVkEB150
カルロ「だからといってホテル暮らしじゃ金もすぐに尽きるしな」

カルロ「それなら部屋探しが終わるまで、うちの空いている部屋を格安で使ってもらうのはどうだろう…って」

カルロ「そうミチコが言い出したんだよ」
以下略



107: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:04:15.75 ID:rRVkEB150
ひとしきり口が落ち着いたところでオレンジジュースのグラスを取った。

爽やかな酸味が喉に嬉しい。絞りたてのジュースならではの風味である。

咲「ご馳走様でした。美味しかったです」
以下略



108: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:08:57.11 ID:rRVkEB150
ホテルを出てすぐに和は大通りを下りはじめた。

昨日歩いた大通りと同じように、こちらの通りにも石造りのビルが延々と並んでいる。

やはり内装は自由なのか、それぞれの店にあわせた看板やショーウィンドウが目に楽しかった。
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109: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:12:57.39 ID:rRVkEB150
和「ところで、パリのどんなところが見たいんですか?」

そう尋ねられたのは、大きな交差点に差し掛かったところだった。

目の前には石造りの橋が架かっていて、その奥にテレビで見たことのある教会がそびえている。
以下略



110: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:24:42.13 ID:rRVkEB150
咲「せっかくだし、和ちゃんのオススメでお願いしたいなぁって」

そう咲が切り返すと、和は怪訝な表情になった。

和「オススメ、ですか?」
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111: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:37:19.78 ID:rRVkEB150
石造りの橋を渡り、例の大きな教会を横目に真っ直ぐ進む。

巨大な長方形を二つ並べたような不思議な形の建物こそが、かの有名なノートルダム大聖堂であった。

和「今わたしたちがいるのがシテっていう小さな島です」
以下略



112: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:43:53.21 ID:rRVkEB150
和「咲さんは、アレに近づいちゃダメです」

咲「どうして?危ないものには思えないけど……」

和「ダメッたらダメです。絶対に離れなくなっちゃうんですから……」
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113: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:49:25.15 ID:rRVkEB150
しばらく川沿いを歩いていたところで、ふいに和が方向を変えた。

斜めに入るやや細い道を進んでいけば、金とブロンズで出来たモニュメントが見えた。

これなら咲にもわかる――バスティーユ広場だ。
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114: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:52:18.26 ID:rRVkEB150
――くぅ

少し間抜けな音が聞こえたのはその時だった。

シーフードレストランらしき店頭で香ばしい匂いに気をとられていた咲が、ぱっとお腹を抑える。
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115: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 01:55:59.86 ID:rRVkEB150
元々の目的地である例の洋菓子店を通り過ぎて、和はひょいとある路地に入った。

咲は昨晩のことを思い出して一瞬身がすくむ。

その様子に気づいたのか、和が無言ですっと手を差し出してきた。
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116: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/11/28(金) 02:01:53.97 ID:rRVkEB150
老人「Bonjour……oh,nodoka!」

出迎えてくれたのは柳のように細い老人だった。

ぱりっとした白いシャツに黒のギャルソンエプロンをきりりと締め、胸元は蝶ネクタイで決めている。
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