過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:50:49.40 ID:xOBWdz/uO
咲さんたくましいなw


21: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:53:25.68 ID:IfVJEPyJ0
咲「なんとか、たどり着けたよ……」


長い階段を登りきり、咲は深く息を吐いた。

以下略



22: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:56:29.83 ID:IfVJEPyJ0
お目当てのカフェは、駅から少し離れた路地の奥にあるとのことだった。

咲の好きな作家のお気に入りで、彼のエッセイによく出てくる店である。

地元の人にも人気らしくテレビ番組にもしばしば映っていた。
以下略



23: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:58:53.68 ID:IfVJEPyJ0
困ったことに外に店員の姿は見当たらなかった。

テラスの客は少し咲に目をやったあとは、それぞれのおしゃべりや読書に戻ってしまっている。

やむを得ずに咲は覚悟を決めて店の中へと首を突っ込んだ。
以下略



24: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:01:18.93 ID:IfVJEPyJ0
店員「観光のお客さん?」

咲「あ、はい。今朝日本から着いたばかりで……」

店員「悪いけど、今日は満席なんだ」
以下略



25: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:03:55.98 ID:IfVJEPyJ0
店員「君が探しているような『パリらしい』カフェなら大通りに沢山あったろう?地元民には地元民の、観光客には観光客のための店がある」

店員「それが、パリという街だ」

咲「そんな……」
以下略



26: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:06:28.10 ID:IfVJEPyJ0
女性の名前はエマといった。

どうやら日本に興味があるらしく、日本語は独学で覚えたそうだ。

もっとも、なんなく意思疎通するにはレベルが足りないらしい。
以下略



27: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:10:24.15 ID:IfVJEPyJ0
多少面食らうところはあったが、エマは非常に面白い人物だった。

彼女自身もこのあたりに越してきて地元民としては日が浅いらしく、

色々困ったことなどを面白おかしく聞かせてくれる。
以下略



28: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:15:35.39 ID:IfVJEPyJ0
咲「でも、会ったばかりなのにそこまでしてもらうのは……」

渋る咲に、エマは「日本人ねぇ」と笑う。

エマ「今日は私は休暇だし、咲とゴハンが食べられるなら嬉しいわ」
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 01:16:00.81 ID:DNfVxAFz0
エイスリンかと思った


30: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 01:18:00.92 ID:IfVJEPyJ0
パリは薄暗がりに染まりつつあった。

この街では蛍光灯の白い光にはあまりお目にかからない。

黄色味を帯びた柔らか光が、無数に瞬いては建物を照らしている。
以下略



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