過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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346: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/13(日) 18:52:37.52 ID:vuzFG+Dg0
カレン「大元はガレット・デ・ロワだよな?コンセプトも実物も、私が出した『特別』とはかけ離れている気がするが」
和「……私も最初はそう思ってたんですけど」
和の声が、一瞬だけ震える。
347: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/13(日) 18:55:34.33 ID:vuzFG+Dg0
和「咲さんが教えてくれたもう一つの『特別』が……好きな人と一緒に食べることでしたから」
和「これなら生菓子じゃないので、焼きたてでも冷めても美味しいですし」
和「あっさり目に仕上げましたから、名前通り朝に食べても胃に持たれないのではないかと」
348: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/13(日) 18:58:18.27 ID:vuzFG+Dg0
カレン「……」
和「……カレン?」
カレン「……ent」
349: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/13(日) 19:02:13.37 ID:vuzFG+Dg0
カレン「いやー、すまんすまん。つい」
憧「カレン……」
照れ笑いを浮かべるオーナーに呆れた声を投げつけたのは憧だった。
350:名無しNIPPER[sage]
2016/03/13(日) 23:00:47.83 ID:tQ118ONnO
続き来た!
351:名無しNIPPER[sage]
2016/03/14(月) 16:35:58.12 ID:elzkCliWO
寝落ちかな
352: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/15(火) 00:30:06.47 ID:ymof320R0
彼女が自信作として出してきた二品は、それらに比べたら遥かに地味で素朴である。
憧「ねぇ、カレン。参考までに訊いていい?」
それは誰しもが思っていた疑問のようで、代表のように憧が「合格の決め手は?」と問いかけた。
353: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/15(火) 00:32:59.57 ID:ymof320R0
カレン「お客の味覚って、私らが思っているよりずっと敏感なんだ。おざなりに作っているケーキは、やっぱりそういう味がする」
カレン「だからこそ、特別なケーキは作り手も特別な想いを込めて作らなくてはならない」
咲はもう一度ケーキを見た。
354: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/15(火) 00:36:01.52 ID:ymof320R0
■ ■ ■
355: ◆CU9nDGdStM[saga]
2016/03/15(火) 00:39:47.82 ID:ymof320R0
和「――――いつか、きっと。迎えに行きますから」
咲の手をぎゅっと握りしめながら和が囁く。
咲「………うん」
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