948: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 20:58:18.62 ID:jGgpJsLto
回復魔法を使ったの?あれだけの魔力しかないのに…!?
私は、そのことに驚きを隠せなかった。私が手に持ったときにはそんなことが出来そうもなかったのに…
949: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 20:58:50.57 ID:jGgpJsLto
「お前、同族に“首狩り”なんて呼ばれてたのかよ」
「こんなのと同族だなんて言うもんじゃないよ」
950: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 20:59:27.08 ID:jGgpJsLto
私は、その言葉に思わずギュッと痛んだ胸に手を当てていた。
班長さんの言葉はつまり…少なくとも確認出来た人達の全てが死んでいた、ってことだ。
951: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 20:59:57.68 ID:jGgpJsLto
「しかし…普段あれだけ泣きまくってるのに、あの騒ぎの中を熟睡って、あんた一体どういう神経してんだよ…?」
952: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:00:25.49 ID:jGgpJsLto
「んぐっ…!あぁぁぁ!もう許して…やめてくれぇぇ!」
お姉さんの言葉に返事をする余裕はないらしい十六号さんのうめき声が聞こえる。零号ちゃんはそれを聞いて
953: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:00:59.98 ID:jGgpJsLto
ふと、沈黙が部屋を支配する。あ、いや、十六号さんのうめき声は相変わらず響いてるんだけど…
それはそれとして、みんなお姉さんの言葉に思うところがあったのか神妙な面持ちで俯いている。
954: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:01:29.23 ID:jGgpJsLto
お姉さんはそんな二人に目もくれずに体を起こすと、痛みを堪えるためなのか、それとも気持ちが溢れ出るのを堪えているのか、
とにかく全身をワナワナと震わせながら、呆然としている勇者様をグイッと引き寄せて、叫んだ。
955: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:07:12.07 ID:jGgpJsLto
そう…そりゃぁ、さ…機嫌の一つも悪くなったっておかしくない、って私は思うんだ。
ずっとずっと心配してきて、もしかしたら死んじゃってるかも知れないなんてそんな事を思ってすらいただろうに、
956: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:07:41.20 ID:jGgpJsLto
957: ◆EhtsT9zeko[saga]
2015/12/14(月) 21:08:19.39 ID:jGgpJsLto
「そっか…あいつがな…」
「まぁ、仕方ねえさ」
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