過去ログ - ちなつ「ごらく部」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:13:01.10 ID:Sc7juh7n0
「おーす、みんな!」
いつものように、大きな声をあげながら襖を開ける。この二年間で染み付いた行為だ。
私は、この瞬間がとても好き。授業が終わってから、みんなの集まる部室に行くのが、たまらなく好きだった。
「あれ、今日はちなつちゃんだけ?」
綾乃に絡まれていた所為で来るのが遅くなったから、当然一年生の二人はもういるものだと思っていた。しかし、この和室を見渡す限りあかりはいない。トイレにでも行っているのだろうか。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:15:38.22 ID:Sc7juh7n0
改行し忘れてましたごめんなさい。

吉川ちなつ。私の初めての後輩で、とっても可愛らしい女の子。ピンクの髪とその特徴的な髪型が、彼女の可愛さを最大限に引き出している。

勿論、あかりも私にとって可愛い後輩だが、幼馴染みの彼女は、あまり後輩という気がしない。いじり甲斐のある、同い年の友達みたいなものだ。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/14(火) 00:15:39.02 ID:cgvxz7kro
台詞と地の分の間に空行入れると読みやすいかも


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:17:31.51 ID:Sc7juh7n0
>>4 ご指摘ありがとうございます。やろうと思って忘れてました。

「ちなつちゃん、もしかして体調悪いの?」

目の前にある、綺麗な顔が、怪訝な表情を浮かべた。心当たりがないのだろうか。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:21:43.31 ID:Sc7juh7n0
「うふふ、京子先輩、顔真っ赤ですよ」

愛おしそうに、慈しむかのように、彼女の手が私を撫ぜる。気持ちいいな。素直にそう思えた。

「京子先輩って、不思議な人ですよね」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:23:59.01 ID:Sc7juh7n0
「思ったよりも時間かかったな」

 私は思わず独りごちた。たまたま日直だったがために、先生の手伝いを放課後に任されてしまい、いつもより部室に向かうのが遅れてしまっている。
最初は京子も手伝うと言っていたが、一人で足りているし、自分でやると言い聞かせた。変なところで気を遣う奴だ。そこが彼女のいいところだと、思うけれど。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:25:48.05 ID:Sc7juh7n0
「ちなつちゃん、京子のことが好きなのかな」

 口から出た疑問に、私自身が驚かされた。

 私はずっと、京子のことが好きだった。小さい頃はずっと私の影に隠れていた、女の子。段々と元気になって、皆を引っ張っていく存在になった、女の子。いつも私の隣にいてくれた、女の子。そんな彼女のことが好きだった。はずなのに。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:27:35.92 ID:Sc7juh7n0
 すーっと、涙が頬を伝っていた。この涙の意味は、何なのだろうか。京子に対する罪悪感なのか、ちなつちゃんを盗られてしまった悲しみなのか。

 盗られる?

 否、盗られるだなんて烏滸がましい。私にそんなことを言う資格はない。私は彼女の気持ちに気づきながらも、ずっと何も言わないでいたのだから。応えるどころか、拒絶すらしてあげなかった。そんな私に、今更自分の気持に気づいたからといって、嘆く権利なんて、ない。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/14(火) 00:27:49.51 ID:J+MSbS26O
流石ゆるゆり主人公、いいかませっぷりだな
チーナハーレム期待


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/14(火) 00:29:37.75 ID:RR7nQY3KO
>>10
アッカリーン()は空気だろ
ちなつハーレム期待には同意だが


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/10/14(火) 00:31:01.51 ID:Sc7juh7n0
「あ、メールだ」

 ケータイの液晶画面を見て、差出人の名前を確認します。相手は、あかりが昔からよく知る人でした。

 船見結衣ちゃん。あかりの幼馴染で、歳がひとつ上の先輩で、同じごらく部の仲間で、そしてあかりの大切なお友達。
以下略



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