過去ログ - 八幡「彼女の笑顔が頭から離れない」
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2014/10/27(月) 01:22:11.25 ID:zb0yCBaF0
「ねぇねぇ、理由ってそんなに重要なの?」
いきなり由比ヶ浜が話に入ってきた。
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2014/10/27(月) 01:26:05.00 ID:zb0yCBaF0
「そうね、悔しいけど私も彼と同じ意見だわ」
俺に賛同するのにわざわざ攻撃する必要はあるんですかねぇ…雪ノ下さん。
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2014/10/27(月) 01:30:08.12 ID:zb0yCBaF0
11.
あれから数日経ち、今日は金曜日。
ここのところ奉仕部を賑やかしていた藤沢の一件はあっけなく終わった。
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2014/10/27(月) 01:34:10.25 ID:zb0yCBaF0
「つーかもう終わったんだろ?デートがなくなった時点で下見も何もないと思うんだが…」
「もしかして…あんまり行きたくない?」
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2014/10/27(月) 01:38:08.82 ID:zb0yCBaF0
―――反古にしても良かったんじゃないのか?
俺は自分に問いを投げかける。
デートがなくなった今、彼女と出かける理由は空中分解したようなものだ。
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2014/10/27(月) 01:42:11.23 ID:zb0yCBaF0
* * *
「週末だからって気を抜くなよ。最近問題行動が目立ってるから先生方が巡回してるからな」
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2014/10/27(月) 01:46:06.31 ID:zb0yCBaF0
「今週の休日は有意義になるとばかり思っていたのにね。恥ずかしいわ」
「俺だって会いたかったわけじゃねぇよ…。気にしなくても俺はすぐ帰るから肩を並べることはない。恥ずかしがる必要もないだろ」
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2014/10/27(月) 01:50:14.18 ID:zb0yCBaF0
「ごめんなさい、正直気持ち悪いわ。今から由比ヶ浜さんが心配なのだけど…」
ああ、そうっすよね。僕じゃなくて由比ヶ浜の心配してたんですよね。
それにしても気持ち悪いって酷くない?
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2014/10/27(月) 01:54:10.63 ID:zb0yCBaF0
「比企谷くん、ここから先は私の独り言だと思ってくれて構わないわ」
神妙な面持ちで雪ノ下が話を切り出す。
まるでこの半径5mの空間だけ切り取られたかのように、放課後マジックで賑わう生徒の声が遠く感じた。
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2014/10/27(月) 01:58:09.87 ID:zb0yCBaF0
「………」
どれくらい時間が経ったのだろうか。
長い間こうしていた気がするが、あっという間な気もする。
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2014/10/27(月) 02:02:11.55 ID:zb0yCBaF0
途中から背を向けていたので雪ノ下がどんな表情をしているかはわからない。
ただ、何も言葉が飛んでこないことから考えると、俺はどうやら間違わなかったらしい。
俺は自転車にまたがり、勢いよく漕ぎ出す。
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