過去ログ - 学校からの帰り道、死神に声をかけられた
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13: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/10/29(水) 22:13:51.98 ID:y73cZfE6o

 学の足元をしばらくじろじろ眺めながら彼女が言う。
「なんだろ。何もないように見えるけど」
「は、はあ」
「でもあんたにはなんか見えるわけ?」
以下略



14: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/10/29(水) 22:14:31.71 ID:y73cZfE6o

 鼓膜を刺すような高い音。それから腹に響く衝突音。
 角を曲がるのに失敗した車が、対向車にはじき出されて学の目の前を通過していき、コンビニの塀に激突した。
 それだけはしばらくして理解できた。
 それ以外の全ては何も頭に入ってこなかった。
以下略



15: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/10/29(水) 22:14:59.83 ID:y73cZfE6o
つづく


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/30(木) 09:32:11.07 ID:EtBeKTPuo
期待


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/30(木) 21:12:42.66 ID:95lc/J3L0
期待


18: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:12:13.09 ID:YGKY5GhXo

 呆けた頭で過ごす七時間弱はずいぶん早く過ぎたように思えた。
 朝いつの間にか学校にいたのと同じく、気づいたら放課のチャイムが鳴っていた。
 なんだか妙に感覚が遠いように思える。
 意識だけが別の世界にいて、そこから体を操縦しているような気分だった。
以下略



19: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:13:18.24 ID:YGKY5GhXo

 ホームルームが終わり、学は靴を履きかえて校門を出た。
 右に進むと大通りにぶつかり、その道を真っ直ぐ行けば学の家のある住宅地に着く。
 それが学の最短の帰宅コースだ。
 しかし今日は校門を左に曲がった。
以下略



20: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:14:57.47 ID:YGKY5GhXo

 学は立ち止まった位置のままで口を開いた。
 話をするにはわずかに距離が遠いが人気がないので声は苦もなく届いた。
「どうしてここに?」

以下略



21: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:15:53.01 ID:YGKY5GhXo

 指摘の言葉も無視されて、学は仕方なくアケミの隣に並んだ。
 離れたコートの方に目をやると練習着の部員たちがボールを打ち合っているのが見えた。
 素人目にも上手い部員もいれば下手な部員もいる。
 いまいちわからない部員が圧倒的に多いが。
以下略



22: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:16:47.18 ID:YGKY5GhXo

「アケミさんは本当に死神なんですね」
 朝の事故を思い出す。
 潰れた車と崩れたブロック塀。
「和泉さんは……死ぬんですか」
以下略



23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2014/11/02(日) 21:17:20.04 ID:YGKY5GhXo
つづく


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