過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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802:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:23:26.97 ID:ZUaUlY1C0
勇者「お前達盗賊は『奪う者』だ。農民が作物を作るように、鍛冶屋が刃物を造るように、『何かを生み出す』ことは出来ない。生産者ならぬ略奪者。それがお前達盗賊っていう人種だ」

盗賊「何が言いてえんだ、てめえ」

勇者「今日のお前は死者から奪う。だから俺は咎めない。だが、明日のお前はどうだ? かつてのお前はどうだった? 金貨を纏った死体などそう都合よく落ちてやしない。その時お前はどうする? その時、お前は何から奪うんだ?」
以下略



803:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:24:22.75 ID:ZUaUlY1C0
 町を一通り見回り終わり、勇者達は遂に王宮に足を踏み入れた。
 ただし、武道家のみ、勇者に何事か耳打ちされて別行動に移っている。
 正面入口から中に入ると広いエントランスホールになっていた。
 エントランスは三階に該当する部分まで、巨大な吹き抜けになっている。
 床にある大きな赤絨毯はそのまま真っ直ぐ正面の大階段へと繋がっていて、左右の壁にはそれぞれ四つのドアが設えられていた。
以下略



804:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:25:10.34 ID:ZUaUlY1C0
 王の間を後にして、勇者達は王宮内の探索にかかった。
 そこかしこに転がる死体には、もう感慨を抱かなくなってしまった。

 もし――と勇者は思考する。
 これが、自分の国で起きたことだとしたら、と。
以下略



805:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:25:54.59 ID:ZUaUlY1C0
 勇者達は図書室に辿り着いた。

勇者「ふう……やっとこういう部屋が見つかったか」

 勇者が元々王宮内で目指していたのはここだった。
以下略



806:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:26:29.06 ID:ZUaUlY1C0





以下略



807:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:27:50.40 ID:ZUaUlY1C0
 町を囲う城壁を抜けた所で、ちょうど別行動をしていた武道家と合流した。

武道家「ぐるりとこの城壁の周りを回ってみたが、勇者、お前が言うような跡はどこにも無かったぞ。綺麗なものだった」

勇者「そうか……」
以下略



808:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:28:28.66 ID:ZUaUlY1C0





以下略



809:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:29:15.09 ID:ZUaUlY1C0



 湖月。

以下略



810:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:30:35.89 ID:ZUaUlY1C0


 また、しばらくの後、世界中にこのような噂が広まり始める。

 『勇者一行が、消息不明になった』―――と。 
以下略



811:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 19:31:21.63 ID:ZUaUlY1C0
今回はここまで


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