過去ログ - お嬢様勇者「欲しい物は必ず手に入れる」
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6: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:10:48.50 ID:eFJxYX8p0
勇者「ふ、甘い甘い。あの剣士の情報は事前収集済みよ。どこで寝泊りしているかもわかっているんだから」

執事「お嬢様諦めませんか。そこまで執着する相手でもないかと」

勇者「いいえ。金の亡者と評判は良くないけど、あの男の実力は確かよ。絶対に仲間に入れてやるわ」
以下略



7: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:11:21.57 ID:eFJxYX8p0
>翌日

執事「少々宜しいでしょうか」

剣士「…何だ」
以下略



8: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:11:53.05 ID:eFJxYX8p0
剣士(…ついて来ている様子はないな)

後ろを用心して道を進む。この辺は徘徊する魔物も弱く、余裕を持って歩ける。

剣士(強い者は強い魔物がいる所に集まる…今回の仕事は大したことないかもな)
以下略



9: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:12:24.55 ID:eFJxYX8p0
洞窟の入口には、昨日と変わって軽装に身を包んだお嬢ちゃんが堂々と立っていた。

勇者「助太刀に来たわよ」

剣士「…先回りしてたのか」
以下略



10: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:12:54.60 ID:eFJxYX8p0
竜の爪が俺に襲いかかるが、それを剣で弾く。暴れん坊なだけあって力はかなり強いが、対処できない程ではない。
それに知能が足りてないのか、攻撃方法がやや単調だ。

剣士(このまま隙を伺うか…)

以下略



11: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:13:24.21 ID:eFJxYX8p0
勇者「何なのよおぉ!助太刀に入って一撃で竜を仕留めるって、剣士だって私を認める美しいシチュエーションでしょお!倒れなさいよおぉ!!」

剣士(子供か…)

多少株を上げたと思ったらすぐに下げるお嬢ちゃんには呆れた。
以下略



12: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:13:53.21 ID:eFJxYX8p0
爪と剣による攻防が続く。
お嬢ちゃんが心配だったが、竜の攻撃をかわす程度は苦でもないようだ。

勇者「あぁもう鬱陶しいわねぇ!切りつけてやるから一旦攻撃中止なさい!」

以下略



13: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:14:21.43 ID:eFJxYX8p0
俺が吹っ飛ばされた為か竜の攻撃がお嬢ちゃんに集中し、お嬢ちゃんは器用にも回避と攻撃を繰り返していた。
しかし相変わらずその非力では竜に大したダメージを与えることができていない。

剣士(お嬢ちゃんは女にしては強い、ってレベルか)

以下略



14: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:14:54.50 ID:eFJxYX8p0
原因は単純。竜の爪が岩をえぐったのだ。
あの破壊力なら、そこにいた人間を吹っ飛ばし、もしくは人間ごと岩を砕くのは難しくない。

しかし、そのどちらとも違っていた。

以下略



15: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:15:23.60 ID:eFJxYX8p0
執事「これには単純さを強さに変える技能は無かったようですね」

執事がオブジェを叩きながら冷静に言った。

剣士(魔法…か?)
以下略



16: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/11/04(火) 12:15:54.44 ID:eFJxYX8p0
勇者「でも、これじゃあ依頼は失敗かしらね。貴方に倒して欲しいと依頼したのに、倒したのは執事だもの」

剣士「お嬢ちゃん達が邪魔しなければ俺が倒していたが?」

勇者「その程度のアクシデントを言い訳にする気かしら?」
以下略



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