過去ログ - 浦島太郎「あんなところに女性が倒れている。助けなければ」
1- 20
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 03:45:57.34 ID:TNfhYiwFo
竜王「待て待てぇい!! カメ子!! その話は……!!」

カメ「無論、生まれたときから憧れていたわけではありません。まだ私がリュウちゃん、なんて呼んでいたときで」

浦島「リュウちゃん……」
以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 04:08:51.44 ID:TNfhYiwFo
カメ「普通なら龍の姿を見た人間は驚き逃げていくだけなのですが、その女性は違ったそうで。竜王様が動けるようになるまで傍にいてくれたとか」

浦島「それで竜王は人間の姿に羨望を抱いた?」

カメ「人間に恋してしまった以上は自分の姿が恨めしく感じてしまったのでしょうね」
以下略



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 04:20:35.74 ID:TNfhYiwFo
―十数年前 竜宮城―

カメ「妃ぃー。お食事の時間ですよぉ。さぁ、この魯鈍な亀を椅子してください」

妃「カメ子……」
以下略



95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 04:34:02.59 ID:TNfhYiwFo
カメ「一度、海の王族となった身です。簡単にはいきませんよ。竜王様も血眼になって探すことでしょう」

妃「知っています。私とて生半可な覚悟で地上に戻るわけではありませんから」

カメ「な、なにを……」
以下略



96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 04:47:51.33 ID:TNfhYiwFo
カメ「――翌日、妃は竜宮城を離れました」

浦島(だから私は海辺に捨てられ、あえて海の世界の文字を使って書置きを……? だが、それなら海の中へ放り込めばよかったのでは……)

竜王「た、玉手箱を使ったのか……。ど、道理で見つからんわけだ……」
以下略



97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:08:25.38 ID:TNfhYiwFo
竜王「なにをぉ!?」

浦島「周囲に恵まれようとも、時折押し寄せる悲しみを理解できますか」

竜王「貴様ぁ、何を言って……」
以下略



98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:18:28.73 ID:TNfhYiwFo
乙姫の部屋

乙姫「どうぞ」

浦島「いいのですか。その……婦女子が簡単に男を自室に連れ込んで……」
以下略



99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:26:53.11 ID:TNfhYiwFo
宴会場

人魚「ちょっと!! 踊り子は用意できたの!?」

踊り子「ここにいまーす」
以下略



100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:38:31.92 ID:TNfhYiwFo
資料室

浦島「これが玉手箱……」

乙姫「開けると海の中へは戻れない体になると言われています」
以下略



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:48:38.71 ID:TNfhYiwFo
竜王「玉手箱は元来海の底から陸に上がろうとしたものが願い、作られたもの。体を無理矢理に変化させる作用がある」

竜王「それこそ何百年、何千年とかけて作り変えられるはずの体を一夜にして変えるほどのもの。脆弱な人間が使えば、まずは肉体が朽ち、そして違うモノになる」

浦島「なるほど」
以下略



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 05:55:10.88 ID:TNfhYiwFo
宴会場

人魚「浦島さん、帰っちゃったんですかぁ!?」

乙姫「うん。ごめんね。一応、引き止めたんだけど」
以下略



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 06:05:31.51 ID:TNfhYiwFo
診療所

医者「この箱……」

浦島「見覚えは?」
以下略



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 06:17:45.97 ID:TNfhYiwFo
夜 海岸

浦島「……」

乙姫「浦島さん、こんばんは」
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 06:25:40.06 ID:TNfhYiwFo
浦島「それもそうですね」

乙姫「お父様、もう漁師のことを悪くいうのはやめると言ってくれました」

浦島「よかったです」
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 06:31:26.02 ID:TNfhYiwFo
医者「本当によかったのか?」

浦島「はい」

医者「本当の家族は海の底だ。近くて遠い気もするけどな」
以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/08(土) 06:52:32.82 ID:TNfhYiwFo
数日後 砂浜

浦島「今日はいい天気だ。何か良いことでもあるかな」

乙姫「うぅ……」
以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[ sage]
2014/11/08(土) 07:55:07.42 ID:I23noyvlO
おつ、おもしろかった!
設定もしっかり練ってあるし尊敬するよ。


109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/08(土) 10:39:18.06 ID:qJbzVg1PO
おつおつ
おもしろかった


110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/08(土) 10:57:05.07 ID:PwZOVQe7O
面白かったけど微妙に物足りなさを感じた。
サゲが弱かったかもわからんね。とにかく乙。次も待ってるよ


111:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/08(土) 19:23:54.52 ID:1/bhV2dx0



112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/08(土) 19:54:38.79 ID:D8Umu6YK0
面白かったぜ



112Res/85.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice