72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:57:52.72 ID:sQ4l+FLzo
「話してくれてありがとうな」
軍人さんは私に笑いかけてくれます
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 22:59:24.14 ID:sQ4l+FLzo
肩で私の髪を引っ張る妖精さんを横目見ます
軍人さんの言う通り不思議な存在は、こうして私の近くにもいるようです
楽しそうに笑うのは構いませんがそろそろ髪が痛いです
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:01:50.16 ID:sQ4l+FLzo
その言葉に思わず顔が強張りました、それに対して軍人さんは優しい表情のまま
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:07:34.57 ID:sQ4l+FLzo
「それなら、離れたくないって言い換えれば納得してもらえますか?」
「いいや、それも君の本心じゃない」
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:08:35.92 ID:sQ4l+FLzo
「気の抜けた顔で日々を過ごす母の顔を見たことがあるんですか」
優しい母はきっと父を責めることもなかったでしょう、軽率な行動だったと私を責めることもなかったでしょう
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:10:29.41 ID:sQ4l+FLzo
「だからどうしてそんなことが言えるんですか!私の何を知ってるって言うんですか!」
「確かに俺は当時の事も君の家族の事も知らない、知ってるのは君から聞いた話と今日の君の行動だけだ」
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:11:27.99 ID:sQ4l+FLzo
今日はあの日のように太陽がぎらぎらと照り付けていて
私はもうその暑さを感じられないけれど、なんとなく昔に帰ったような気がして
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:13:01.20 ID:sQ4l+FLzo
この涙は一体何に対する後悔なのか、それももうわかりません
自分の行動も、決意も、気持ちも信じられなくなって、ただ泣くばかり
私は一体、本当は何がしたいんだろう
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:13:54.10 ID:sQ4l+FLzo
「でもな、君はそもそも悪くないだろ。悪いのはあの日君を海に突き落とした奴で、反省すべきなのはそいつらだ」
「君は今家族に対する義務感と、妖精さんに会いたいという本心の板挟みになっている」
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/03(水) 23:14:56.63 ID:sQ4l+FLzo
「また、道中で襲われたら、どうするんですか」
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