過去ログ - 翔太郎「スマイルプリキュアだと?」
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51: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:51:22.07 ID:5NjTgzOY0
突如、吹き荒れる激しい風。暴風はやがて竜巻となり、なおを包んでいく。風が静まった時、そこには今までのマーチはいなかった。風の緑に鋼鉄の銀のカラーリング。重厚で長い鉄棍を携えた堂々たる立ち姿は、まさしく風の闘士と呼ぶに相応しいものだった。
キュアマーチ・サイクロンメタル「さあ、お前の罪を数えろ!」
ウルフルン・Z「しゃらくせぇ!! 地球の裏側までブッ飛びやがれぇぇぇ!!」
52: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:51:59.70 ID:5NjTgzOY0
マーチが言うとおり、これがウルフルンの全力だった。それでもビクともしない相手となると、最早勝負どころではない。ウルフルンはパワー型の変身を解除し、腕を鳥類の翼に変え、大空へ飛び立った。
ウルフルン・Z「ちぃッ! 忌々しいが一端退くしかねえ!」
キュアマーチ・CM「逃がすもんか!」
53: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:53:01.52 ID:5NjTgzOY0
アカオーニ「鬼の金棒の威力、思い知るオニ!」
キュアピース・L「わ、わ、わ、わ!」
アカオーニ「逃げろ逃げろオニ! 止まった瞬間、お前はぺちゃんこオニ!」
54: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:53:51.69 ID:5NjTgzOY0
キュアピース・L「だっ、Wのメモリ!? 」
アカオーニ・ウェザー「天候を操る神に等しい力。今こそ見せてやるオニ!」
尋常ならざる禍々しいオーラを放つ巨体がピースを見下ろす。アカオーニ・Wは拳を握り固めると、ピースの脳天目掛けて力いっぱい振り下ろした。
55: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:54:43.70 ID:5NjTgzOY0
アカオーニは腕を軽く振るう仕草をすると、激しい風の刃が発生しピースを斬りつけた。
キュアピース・L「きゃああああ!! 痛っ! 痛い!」
今度はパチンと指を鳴らす。すると、ピースの体から炎が舞いあがった。
56: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:55:44.49 ID:5NjTgzOY0
不意に聞こえた背後からの声に反応し、アカオーニは振り向く。鼻先すれすれに迫る巨大な剣。間一髪のところで体を横に逸らして避けるが、地面に叩きつけられた刃は軌道を変えて横薙ぎへ。奇襲の連続斬りをアカオーニは右腕で防いだ。
???「悪いが、そのメモリには因縁がある。ここからは俺が相手だ」
アカオーニ・W「いきなり後ろから襲うとは卑怯オニ!」
57: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:56:46.37 ID:5NjTgzOY0
アクセル「まずはこの冷気をどうにかするのが先か」
スチーム!
アカオーニ・W「この湯気はなんだオニ!? 前が見えないオニ!」
58: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:58:00.49 ID:5NjTgzOY0
アカオーニの放つ火の弾を、アクセルはエンジンブレードで次々と薙ぎ払っていく。徐々に間合いを詰め、遂にはアカオーニの眼前まで辿り着いた。
アクセル「くらえ!」
アクセルッ! マキシマムドライブ!
59: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:58:51.47 ID:5NjTgzOY0
旋風、火炎、雷撃、冷気。あらゆる攻撃を受けたアクセルは、もはやエンジンブレードを杖にしていなければ立っていられないほどボロボロだった。
キュアピース・L(どうして? どうしてそうまでしてまだ向かっていくの? 痛くないの? 怖くないの?)
アクセル「まだだ! まだ倒れん!」
60: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 18:59:34.08 ID:5NjTgzOY0
照井の心の古傷が開いた。まるで鮮血が噴き出ているかのように、アクセルの体から黒い霧状のバッドエナジーが発生する。しかし、それでも剣を振り上げ、アカオーニへ向かって突き進んでいった。
アカオーニ・W「バッドエナジーを放出しながら動けるとは大した精神力オニ。精神攻撃に耐性を持つ人間が稀にいるとジョーカーから聞いていたが、お前もそのタイプの人間だったのかオニ」
キュアピース・L「ダメッ! 冷静になって! 照井さん!」
61: ◆MFa.Ar5xYw[saga]
2014/11/10(月) 19:00:11.85 ID:5NjTgzOY0
ピースは目尻に涙を浮かべながら、か細い声で呟いた。
キュアピース・L「私も……小さい頃にパパが亡くなっているんだ。だから、照井さんほどじゃないけど……大事な人を失う気持ちはわかるよ」
ピースはゆっくり腕を伸ばすと、アクセルをそっと抱き寄せた。
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