過去ログ - 「朝倉涼子って言います。宜しくお願いします」凄い美人がそこにいた。
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2014/11/14(金) 18:09:17.40 ID:lD9erjVj0
なんとなしに進学した高校の入学式が終わった。
クラスへと移動し、定番の自己紹介の時間となった。
女子のトップバッターが立ち上がり、
「市外から進学してきた朝倉涼子って言います。好きな食べ物はおでんです。知り合いが居ないので皆さんお友達になってください。よろしくお願いします」
少女はそれだけ言うとチューリップの様な微笑みと共に軽く頭を下げる。
そしてロングヘアを揺らしながら着席した。
俺は衝撃を受けた。なぜなら、このおでん好きの少女は凄い美人だったのだ。
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2014/11/14(金) 18:10:29.44 ID:lD9erjVj0
※あまり書き慣れていないので変な所があってもご容赦ください。
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2014/11/14(金) 18:11:31.97 ID:lD9erjVj0
艶やかなロングの黒髪、柔和で場を明るくする笑み、白磁の様な肌。
この俺をもってしてもポニーテールにしてくれれば等と言う考えを起こさせない程の強烈なインパクトだった。
その時、その瞬間から俺の思考は朝倉からあふれ出る魅力の処理に追われ、全力を傾けても処理が追いつかなくなった。
以下略
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2014/11/14(金) 18:12:09.11 ID:lD9erjVj0
「あんたの自己紹介の番なんだからさっさと終わらせなさいよ!」
後ろから乱暴に声をかけられた。
後ろを見た。一般的には美少女に分類されるであろう少女が不機嫌そうな仏頂面で俺を見ていた。
以下略
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2014/11/14(金) 18:13:28.89 ID:lD9erjVj0
「あんたで詰まってて迷惑してるの。さっさと自己紹介をしなさいよ」
俺を睨みながら心底迷惑をしている様な言い方をする少女に何か言い返そうかと思ったが、特別思いつかなかったので促されるままに立ち上がり自己紹介をした。
おそらくは恙なく自己紹介を終えた俺は着席し、再び朝倉を観察する作業に戻った。
以下略
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2014/11/14(金) 18:14:11.25 ID:lD9erjVj0
「ハニ…、いや、朝倉さんだよな?」
俺が声をかけると、
「うん。そうよ。もう名前を憶えてくれたのね。嬉しいわ」
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2014/11/14(金) 18:15:27.17 ID:lD9erjVj0
「友達募集中っていう、あれだ」
俺の方から用件を切り出した。
「あれね!もしかして…わたしの友達になってくれる気なのかしら?」
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2014/11/14(金) 18:16:35.80 ID:lD9erjVj0
翌日、後ろの席に座ってる仏頂面の少女が話しかけてきた。
「ねぇジョン。あんた朝倉の事が好きなの?」
ジョンって誰だよ!なんて突っ込む気も起きなかった俺は質問にのみ答えた。
以下略
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2014/11/14(金) 18:17:10.89 ID:lD9erjVj0
「俺に声をかけたのはそんな用事か?」
「え!?あ…うん、まぁ………」
ばつが悪そうに少女が答える。
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2014/11/14(金) 18:18:07.91 ID:lD9erjVj0
昼休みはハニーの元で食べていたのだが、ほどなくして朝倉の取り巻きに追い出されたしまった。
仕方がなく俺は中学の頃から比較的に仲が良かった国木田とその近くの谷口と言う奴と食べる様になった。
その谷口が俺に話しかけてきた。
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2014/11/14(金) 18:19:28.24 ID:lD9erjVj0
「朝倉を諦めても涼宮は止めておいた方がいいぜ?」
ハニーを諦めるなんてことはあり得ないが一応谷口の話に付き合ってやることにした。
「涼宮?誰だそれは?」
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2014/11/14(金) 18:21:06.00 ID:lD9erjVj0
そんな感じでクラスに馴染み始めた頃には、連休が開けていた。
連休が明けて暫く経ったある火曜日の事だった。後ろの席の涼宮とやらが再び声をかけてきた。
「ねぇジョン。あたしの髪型どうおもう?」
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2014/11/14(金) 18:21:38.87 ID:lD9erjVj0
翌日、涼宮は長かった髪をバッサリと切ってきた。
「ねぇ、今度の髪型……」
懲りずに涼宮が声をかけてきた。
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2014/11/14(金) 18:22:13.12 ID:lD9erjVj0
数日後、廊下で覆面を被った生徒にいきなり殴られた。
「あなたの所為で新川さんが………」
などと悔しそうに呟いていた。
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2014/11/14(金) 18:24:14.56 ID:lD9erjVj0
谷口によれば、涼宮は全部の部活動に入部してみたらしい。
なぜそんな妙な事をしているのかは知らないが、聞いてみたいことがあったので話しかけた。
「なぁ、涼宮」
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2014/11/14(金) 18:25:09.36 ID:lD9erjVj0
それから数日経ったある日。
涼宮が声をかけてきた。
「ねぇ、ジョン。あんた部活に入ってないわよね」
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2014/11/14(金) 18:25:40.20 ID:lD9erjVj0
その日の帰り道、知らない女の人に殴られた。
「田丸さんを失った私たちの痛みはこんなもんじゃないんだからね!!」
泣きそうな声で怒鳴られた。殴られて泣きたいのはこっちだというのにだ。
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2014/11/14(金) 18:26:46.46 ID:lD9erjVj0
週末、中学時代の友人に相談することにした。
「くっくっくっ……久しぶりだね。君から呼び出されるなんて思っていなかったよ」
駅前で待ち合わせた俺達はそんな挨拶を交わして喫茶店に向かった。
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2014/11/14(金) 18:27:33.01 ID:lD9erjVj0
「……そ、そうかい。それで僕に相談って言うのはなんだい?悪いけど、デートプランや告白方法については相談に乗れないよ」
「ああ、お前がそう言うのに興味がないと言うのは知っている」
友人が小さく呟いた。
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2014/11/14(金) 18:28:43.28 ID:lD9erjVj0
「………ところで君の一目ぼれの相手はどんな感じの子なんだい?」
「そうだな。例えるなら、あそこに居るウェイトレス。黄緑色の髪をしたワカメっぽい子が居るだろ?」
「居るね」
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2014/11/14(金) 18:29:51.12 ID:lD9erjVj0
翌週。涼宮が余計なことを聞いてきた。
「あんた、朝倉の事をハニーって呼んでるけどデートの一回くらいは行ったの?そんな気配は全く感じないんだけど」
「いや。今の俺だと不釣り合いだからな。自己研鑚に励んでいる所だ」
以下略
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